The Coffee Roaster House

just around five pounds retreat

2020-11-01から1ヶ月間の記事一覧

2.5kgでの焙煎

冬が近づいてガスの密度があがって火力に余裕ができるかと思いきや、そうでもなく、久しぶりに全開モードで煎ってみました。それでももう少し余裕が欲しい。 8バッチ目以降とかだとそうでもないですが、この焙煎機、最初の数バッチは一分当たり6度台程度の温…

4 F's or Four 1st Batches

知り合いのところの新しい焙煎機の設置環境が抜群によくて、始動して、2回目のバッチから、もろ本気モードで焙煎できていたのに触発されて、何とか同じように煎れないかと、いろいろ試してみました。やはりある程度連続して焙煎していかないと、無理なようで…

メインコントロールユニット

冷却器の横にコントローラ 2つのインバータのコントローラになっていまして、実は井上製作所やギーセン、プロバットでもできないことができるようになりました。 詳細は非公開。通常でしたらまったく不要な機能ではありますが、この個体固有のいろいろな問題…

温度表示パネルの設置

サイズやレイアウトを確認するためのモックアップですが 手頃なサイズの箱が見つからないので、とりあえずレイアウトを確認するために作りました。まだまだ正面の位置からだとホッパーの影に隠れるので、修正が必要ですし、部品の収まり具合も今ひとつで、配…

新型トーマス

フジロイヤル R103 最新型です 知り合いのコーヒー屋が最新型のフジロイヤルを導入するというので、設置のお手伝いに伺いました。 3キロの直火、工場からとどいたばかりの最新型です。 やはり直火は反応がストレートでわかりやすいですね。 最初のバッチは余…

ついでに普通の焙煎についても考えてみる

浅煎りで酸味と、産地によりグラッシーな感じやアーシーな感じがある。 フレンチに近い深めの焙煎で鼻に抜ける紙臭いような感じがある。 中深煎りでインスタントコーヒーを上手に入れたものに、ほんのりあまみと深みと香りを付け加えて高級感を増したような…

ちょっとは悪い焙煎についても考えてみる

典型的な悪い焙煎(といわれるもの) 生 (深煎りファンには特に不評) 芯残り 外側がフルシティかシティくらいでも、粉にした時、オレンジっぽい粉が混じったりします。 焦げ まったく豆の風味が感じられず、ほとんど焦げたビニールのような感じになること…

いよいよ令和の大改修へ

本当は今回の3連休にはいろいろ再開できたらと思ってはいましたが、ちまちま怪我をしたり、コロナの第三波の話が出てきたこと、特に天気も今ひとつなようですので、この機会に豆や粉に触らず、できることに集中することにして、これまでの課題をいっきに解消…

キッチンで地平線の果てからやってきた、おまめのことをおもう

実は自分の生まれ育った地域とは違いますが、同じ県内で比較的ポピュラーなB級グルメな品がありまして、その味が再現できるというスーパー向けの商品が目に入ったので、さっそく作ってみました。これ、どうしてファンになる人がいるのか、自分には皆目見当が…

よい焙煎、悪い焙煎、そして

何をもっていい焙煎とするか、またはいい焙煎ができている指標みたいなものをあげるとしたら、どのようなことがあるでしょうか? よく言われるのは、豆が白っぽくなる、柔らかくなる、膨らむ、再び固くなって色が付き始める、しわが出る、しわが伸びる、真ん…

コーヒーにおける芳香物質の生成

実は、実際の物質名についてなるべく触れずに、コーヒーの芳香成分とその働きや、焙煎について語れるところまで語ろうと粘ってみましたが、そろそろ限界です。 というのは、香りの物質を3つに分けた程度で言えることは限られていまして、ごく当たり前の結論…

芳香物質で溢れるこの世界③

あえて擬人化すると、働きバチは、こんな風につぶやいているかもしれません。 もし、蜂に人間のような意識があれば、ですが、おそらくきっと、「女王様はずっと巣の中にこもりっきりで大変だなあ」とか、「オスバチは花の蜜を集める楽しみを知らないなんてか…

芳香物質で溢れるこの世界② Why do birds sing and honeybees dance

この世にありとあらゆる花が咲いており、また果実は一部、例外はあっても、人間にとってかぐわしい匂いを発している。 自然界の一部の揮発性物質は不快なだけでなく、実際に有害であったりするでしょうが、それらを除くと、この世界はありとあらゆる芳香性物…

(コーヒー以前に)そもそも、この世界は芳香物質で溢れているということ①

たとえば、ハチドリが一生懸命、花の蜜を吸うために、飛び回っている姿を映像なりでご覧なった方は少なくないと思います。 ミツバチにせよ、どうして、あんなに一生懸命あちこちから、蜜を集めてきて、自分たちでは消費しきれないほどの蜜を巣の中にため込ん…

芳香の成分を分解する Part III

芳香の成分を、脂溶性、水溶性、炭酸ガスと親和性のある成分の3つに分けて考えていこうという提案をさせていただきましたが、これはあまりにおおざっぱと思われる方もいらっしゃるかもしれません。 確かに、例えば、アルコールは油にも水にも溶けます。そこ…

手前味噌もいいところですが

今回、いきおいで作りすぎたドリップバッグの一部をテストを兼ねて分解してみました。 その数ザっと、120ほど。本来なら、10g以上は使いたかったタンザニアで8gで作ってしまった分80個ほどと、残りは本来の良さがもう一つ引き立っていないと感じていたエチオ…

芳香成分を分解する Part II

ところで、においとくさいの区別は個人差があったり、あいまいというだけでなく、実はかなり相対的なものです。 一般に不快とされる成分もごく微量であれば好ましいと感じられる場合がしばしばあり、逆に、好ましいといわれれる成分もあまりに過剰であれば不…

芳香の成分を分解する

珈琲の香りの成分は確か、80年代くらいでも400種類あるといわれていて、今では700くらいに増えているようですが、いつになったら解明しつくされるか誰にもわからないので、化学的な成分がどうのこうのということは原則無視して話をすすめます。 人間はどうや…

そろそろ、本題に向けて、軌道修正か

珈琲の品質以前にやるべきことはやまほどあるわけですが、あまり珈琲の話題から離れるのも、というのはほとんどの方が焙煎に興味を持たれてフラッとこられるようですので、そろそろ、本題に戻っていきたいと思います。 これまでいろいろ疑問におもってきたこ…

最後の最後のケニアCOE

手元にある豆という豆を手当たり次第ドリップバッグ にしてしまって、もうほとんど豆の形をしたものは手元にありません。 そして最後に残ったCOEケニアのドリップバッグ 。 焙煎してから3週間目にドリップバッグ にしてちょうど1年経っています。 開封してみ…

新旧コーヒーの香りと味 

先日、ひょっこり出てきた神戸のあるお店のパナマ。 未開封で豆のまま長時間放置したものでした。 ドリップバッグ にした分を今日試してみました。 パナマなので中煎りくらい。これぐらいの焙煎度だと、 もって2週間と随分長い間思い込んでいました。 大手の…

ドリップバッグ飲み比べ

ある有名店のドリップバッグのうち、創業時の味を再現したというブレンド。 最新鋭のドリップバッグ工場を建設しましたというあるところのドリップバッグ各種 ついでにコンビニ各社の10袋入りのパック。 この辺りを試してみました。 一緒のくくりで扱うのは…

閑話休題 味覚が最後の感覚であることの意味するところ②

つまるところ、飲食自体が生命維持に絶対必要な活動であるとともに、リスクを伴う行為でもあることから、飲食においてはある種の安心感が絶対のベースとして必要ということになります。 そこさえクリアしていればほとんどの場合、一応といいますか、おいしい…

ここ1年ほどをふりかえりつつ、DPを作る

実は、先週、知り合いのところで、アウベルクラフトの小さな焙煎機で遊んでいて、違和感を感じた後、薬指の様子がおかしく、ひょうそになりかかっているようでした。中の膿を出すとそれはそれで、やっかいかもと思って、やることを済ましながら、しばらくそ…

ミラコーヒーを教えてくれた叔父の家でコーヒーを飲む

本当の意味での日本初ではないようですが、定番となったUCCに先んじて、缶コーヒーを発売した方がおられ、ミラコーヒーという名で数年間販売されていたそうです。なんでも当時のたいていの喫茶店で出されていた珈琲よりもおいしかったそうです。 UCCが日本初…