The Coffee Roaster House

just around five pounds retreat

2021-02-10から1日間の記事一覧

若き日の父の夢

基本、現実世界の話以外にはほとんど関心を持たなかった父にしては珍しく、若い頃の夢の話をしてくれたことがかつてありました。 父が結婚する前後のこと、本当にどうしようかと思うくらい、悩んだ時期があったようですが、そのとき、見た夢は、こんな展開だ…

両親に対しては孝養をつくすべしというけれど、今更問いかけられて途方にくれる

チャイムを交換する前後ではまだまだ父の容体は安定しているように見えてはいたものの、それまでの様子から、もう朝まで持たない可能性があることは薄々感じていました。 父の顔はほとんど小学生のようになったり、幼児のようになったり、その中で、あえて言…

3日目 ④ それでもまだまだ生かされている意味

昼になって父の様子が穏やかなのに気をよくして、少し日に当ててあげようかという話になり、家族で初めてではないかという共同作業で父の布団を持ち上げて、茶の間に移動して、真冬の昼間の太陽を浴びてもらいました。 次男はちょっと安心して、このままひょ…

3日目 ③ なぜ、なんのために生きるのか

父は自分の父親を戦争で無くしたために、幼い頃から、ててなしごといわれていじめられて散々な目にあったそうです。 その鬱憤も含めて、よっぱらうと、いろいろ家族にぶつけてきたことさえありましたが、これこそが、父の生きるエネルギーの源泉でもありまし…

3日目 ② 母との対話

朝8時の時点で、2日目とは違い、呼吸も脈拍もいくらかは弱ってはいるものの、むしろ呼吸のリズムは規則的になって、しっかりしてきました。朝の状態をみて、瞳孔が開いていたのに、と次男もびっくりしていましたし、訪問してくださったSWの方も予想外といっ…

3日目 ① まさかの復活

夜中近くになっても父の激しい息づかいは止まらず、その間、弟は弟なりに、色々考えて、父が好みそうな音楽や神楽の調べを流したりしながら、父を見守っていましたが、やがて母と私にバトンタッチする時がきました。 まず、カラカラになった喉をどう潤すかで…