The Coffee Roaster House

just around five pounds retreat

重大な欠陥発覚。さっそく改修します

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やっと多機能多チャンネルのプロ用データロガーらしい使い方をしてみました

黄色は排気ファンに供給している電圧、あとは、言わなくてもわかる人にはわかると思いますが、緑が豆温度(もどき)、紫がドラム中心の少し下で測ったドラム内温度、赤が排気温度です。 豆温度は業務用の大きな釜でいう豆温度とは違い、少し高めの温度でなおかつ、ドラム内温度に近い曲線になります。あまりに釜が小さくて完全に豆に潜り込んだような形で計測するのは難しいのです。

これを見ておかしいと思った方、鋭い、そうです。おかしいです。

早速、当初から予定していたのにいつの間にか忘れてしまっていた隔壁を新規に設けることにしました、

なまじっか豆が煎れていたので肝心なところが抜けていました。

あとは、現実にはなかなかに難しいのですが、できれば豆に触れる直前の熱風の温度を測って見たいものです。

連休中の焙煎では排気に使っているパイプを長いホース状のものに変えたために焙煎機の特性が変わってしまって、これまでになく、甘みが全面に出てきたものがあったかと思えば、どうにもならない癖が出てきたりしていたのですが、その原因はこの欠陥を放置していたことにあったようです。

排気温度とドラム温度が大きく逆転しているのは、つまり排気はほとんどドラムの外の空気を吸っているということで、バイパスができていることを示しています。これにはびっくり。今になって気がつくなんて。以前のパイプの時にはファンの能力をあげれば、なんとかぎりぎり機能していたのですが、配管をダクトで延長したところ、まったく別の特性が露わになってきました。それにしても、もっと早く気がついていたらあの紆余曲折はなかったろうにと思うと、じぶんの愚かさに自分で呆れてしまいます。早くこれを買っておけばよかったのにとも思います。

 それと今回、3箇所の温度をリアルタイムで計測して焙煎してゆく中で、ある時、1ハゼが吸熱反応で、2ハゼが発熱反応であるということを示すデータがはっきりとグラフに現れたのをみて、これにも少々驚きました。データロガーすごい、とぃう意味で。今までの完全手探りの試行錯誤の時間がなんだったのかと思ってしまいます。

見慣れている人には当たり前かもしれませんが、実に興味深いです。