The Coffee Roaster House

just around five pounds retreat

焙煎合宿 リトリートを振り返る ③

本日は悪天候のため、ネタに困って、続編をば。

プロバットでの焙煎中に考えていたこと。

1日目の焙煎はいきなり振られたのでまったくなんの方針もなかったと言っていいのですが、とりあえず、プロバットの特性を体感したかったので、最初は控えめに火力40%でスタートしました。

メーカーの方が余熱時に設定されていた40%のままで中点はほとんど変わらなかったので、直前に焙煎された方の分の熱が十分に残っていることが確認できました。

その後は最大5キロ煎れる釜に対して、2キロで100%は過大と思いましたので、自分の考える最大値=70%として、中点後の失速を防ぐつもりで操作しました。

(中点後はあまり間延びしない方がいいと思っています)

ここで思ったより、蓄熱が多く、そのままでは焙煎が早く進み過ぎてしまいそうでしたので、本格的に乾燥が始まる前の頃合いを見て再び40%に緩めました。

それからはどれくらいこの火力で失速しないままいけるかテストのつもりでただ単に放置しました。

念のためというか、ハゼの手前あたりで少し火力をあげようかと思っていましたが、思っていたよりもわずかに早いタイミングでハゼが始まりましたので、ここで約1分置きました。

 

今思えば、本当は1分半くらい経って窯出しすればもっと自分の狙いに近かっただろうと思いますが、その時は、酸というのが頭に残ってそれ以上は待てませんでした。

カッピングの結果は、安いフランスのテーブルワインの酸味みたいで自分の好みとはほど遠かったのですが、なんとグルーフのメンバーのご好意により、2日目もリベンジで煎らせていただくことになりました。

迎えた2日目は、実は早めに終わらせて、最後に時間とお豆を残して、他のメンバーがチャレンジする機会を作ろうと思って早めの焙煎を狙いました。

実は、直前に焙煎された方が、ガンガン、飛ばした後だったので本当は火力はゼロで初めていいくらいの条件だったのですが、ここは見誤ってしまいまして、前日とほとんど同じ条件で始めてしまい、先日よりもさらに早いタイミングで焙煎が進行してしまいました。

(今思えば、ここはやはり当初の予定通り3キロ突っ込んでもよかったと思います)(自分の嫌いな酸がまたまた強調されるなーと思いながら)、もう止められない状態だったので、そのまま、ダンパー操作のテストをさせてもらいました。プロバットはもともと排気を積極的に操作するという発想がないので、中途半端に操作してもほとんど変化がないことが後ではっきりしましたが、この時は、万が一トラブって後で焙煎するメンバーの迷惑にならないようにということばかり考えてしまって、遠慮してしまいました。

 結果は、狙いとはほど遠いものに。自分としての評価はグループの中で最低だったのですが、なぜか、グループの皆さんの温情からか、発表者の3名のうちの一人に入れていただけるなどして、本当に恐縮の極みでした。

思い返せば、カッピングの準備などほとんど他の方にお任せしてばっかりで、あとはろくに記録も取れず、他人の焙煎をみているばかりの私でしたが、リーダーはじめ、チームメンバーの方々、それとボランティアで運営いただいたSCAJのスタッフの皆様のご厚意により貴重な機会をいただきましたこと、本当にありがたいことばかりの合宿でございました。