The Coffee Roaster House

just around five pounds retreat

初号機の課題に対する対策

①回転が安定しない

→ドラム前後をベアリングで支持する方式に変更

以前実験した時、バネの影響で跳ねたりすることがあったので、ベアリングは無意味と思っていたのですが、ある程度多めに豆をいれて回してみると、重さで押し付けられる関係である程度安定することと、焙煎が進行すると豆が乾燥して軽くなる関係で少なくとも、モータ等の負荷は減って、その分、スムーズに回ることもあり、なんとかある程度の効果は期待できそうだったので、前後とも支持部の下にベアリングを置き、その上に軸を載せることにしました。

このあたりは回転数を可変式にしたこともあって、ドラムの回転の様子がしっかり観察できるようになったのは大きかったと思います。

 

②蓄熱性のなさ

ひとつのオプションとして側面左右にセラミックヒーターのパネルを利用して、蓄熱性のなさをカバーする実験を予定しています。

オリジナルの設計者は、余熱をしない条件でこの焙煎機を使っているようですので、初めから、ドラムの蓄熱に頼らない焙煎ができないか、今回、初めて検証してみたいと思います。

どうしても蓄熱性が必要であるとわかったら、回転に影響しない範囲でドラムに銅板を巻くなどして、対応します。またハウジング部分に重量が課題にならない範囲で蓄熱性を持たせることも検討してゆきます。

③ハウジングとスレてガタガタいうこと

→これはハウジング部分をしっかり固定し、内部の攪拌バネの固定法方法を見直すことでネジの出っ張りをほぼゼロに改善して対処できそうです。

具体的には上部の排気部分に空気室を設ける関係で開口部分を大きく広げ、その分、わずかにドラムを持ち上げる。

左右は別の板で保持して、代わりに今のプレス部分で当たるところは穴を開ける。

下部はギリギリまで開口を開けて、ドラムとの接触を防ぐ。

ついでのチャフがたまりやすい部分はなくすなど。

 

④火力の問題

オリジナルの設計者は炉端焼き用のカセットコンロの利用を推奨しておられます。このタイプのバーナーの形は確かに焙煎に向いていると思われます。そこで、今回は同じカセットコンロを調達して試してみて、同じ形のバーナーの利用ができないか検討してみます。

 

それともう一つの問題は予備がないこと、また連続して焙煎ができないこと。改修中は何もできないのはもちろん、焙煎後は冷却してから、中のチャフを排出してからでないと次の焙煎に入れないことです。

これについて、2号機を早急に手配することで対応したいと思います。