The Coffee Roaster House

just around five pounds retreat

NEXT FX 次期主力焙煎機の選定

主要諸元

最大搭載量 〜6kg(生豆重量)

推力(火力)3000kcal/kg以上(釜のサイズによる)

豆温度、排気温度同時リアルタイム表示、計測記録。

排気ダンパー、冷却回転槽つき、できれば単独排気

十分な風量。排気冷却共にインバーターで可変できればなおよい。

ドラム回転数も可変できればさらによい

FX すなわち、日本製のFXであるべきとして FUJI-Xを軸として

まず、1キロ (r101)ですが、焙煎が少々安定しにくいのと、豆販売を中心に置くとき、どうしても容量的に不足しますので、メインの一台目としては不適切。間に合わせの一台としても限界が早く来るのは見えているのでとりあえず却下。焙煎機はサイズや個体によって特性が異なるので、できればすぐに買い換えるような事態は避けたいのです。ただし、2台目、3台目ならありかも。

3キロ (r103)は小さなカフェ併設の豆売り店として考えたとき、ベストのサイズ感。店舗スペースをとりません。でも排気が不足気味、バーナー増設もしたいところ、設置の費用もそれなりにみないといけない。いろいろフルオプションだともう少しでギーセンも手に届く世界に。しかも中古は品薄。いつ手に入るかわかりません。新品の納期はかなり先でたぶん年内に間に合わないのがつらいところ。

その点、今回目指している豆売り中心に考えたとき、5キロ (R105)は最初の有力な選択肢になり得ると思います。排気も十分強力。バーナー増強せずとも、何かでアシストさえすれば2キロ位なら問題なく、自分の狙ったような焙煎ができそうです。バーナー増強すれば、4キロまではおそらくOK。なにより、いいところは3キロ釜 を少し伸ばして、背を高くした程度なので店舗スペースを圧迫しないところ。3キロ よりさらに安定感がまして、冒険はしにくいとは思いますが、それも良し悪し。ただし、これも新品だと納期もかかるし、中古は3キロ と同じくらい品薄。今という条件だと残念ながら選びにくいのです。だいたい、使い込まれてくたびれたものしか、出てこないというのもあります。その割に高価。

ちなみに当テナントに設置できる最大サイズは15キロ、または20キロの熱風なのですが、2階まで借りて、天井を取っ払わないと入りませんので、無理があります、とすると、消去法で残るは2機種。

一つは10キロ 窯のR-110。こちらはバーナーを増強しなくても、3キロ までなら、不足はないと思われます。ただ、最小焙煎量は1キロ からともされているので、試しにちょっとという時に、1キロ 消費しなくてはならないのは地味に痛いです。(最大焙煎量の20分の1程度で焙煎される方は結構いらっしゃるようなので、やり方によっては400g、500gでもなんとかなるかもしれませんが。)そして、なによりその巨大さ。重量320kgあります。キャスターに乗せても一人で移動するのはやめたほうが良さそうです。モーターひとつおろすにも人の手を借りないとできそうにないし、何より設置方法によっては店がほとんど潰れてしまいます。もうその存在感だけで、ザ、焙煎工場という感じになってしまいます。

とはいえ、一度に仕上がりで5キロ くらいまで焼ける生産性は心強いです。豆売りで潰れずに商売していればそう遠くない将来、5キロ単位での受注というのはあり得るわけなので、そういうときすぐに対応できます。ドリップバックを頼むにも10キロ とかまとまらないとできませんが。これだと2バッチで事足ります。こればっかりは数ヶ月に一回のことでしょうから、何バッチでも構わないんですが。

 このサイズはあまりに大きくて流石に中国や韓国に輸出するまで行かないし、ほとんどの新規開店する店にとって大きすぎて敬遠されるためか中古の入手も比較的容易です。慣らしもいらず、設置さえできればすぐに始められるのが魅力です。それとこれまでの実験の結果を反映させて色々するには、大き過ぎて大変になる部分と、逆に大きいために色々やりやすい部分があります。これをつけたり、あれをして見たりということができる空間がそれだけあるということです。

最後に、ディスカバリーです。生豆で250gまで煎れます。こちらは今までの実験の結果を反映させてアシストすれば、仕上がりで200gまでならなんとかなるように思います。地味にいいのは、小型なのに、一丁前にR110と同じように連続焙煎に対応しているところ。1時間に最大4バッチくらいなら行けるので、800gを1時間で煎ることができます。小さいのでその気になれば、半熱風と直火の2台買って同時に使うということも考えられなくもないです。オンデマンドで100g、200gからでも煎れる。何度でもテストできる。時間は無駄になるけど、豆は無駄にならない、回数もどんどんこなせる。ちっこいので展示(ディスプレイ)用として最適。店内外にディスカバリーを置いてあるのは珍しくありませんが、この近くではみかけませんし、屋外でアトラクションとして焙煎実演も簡単にできるのもいいと思います。

デメリットは納期が一ヶ月程度かかること。そして、すぐに買い増ししなくてはならなくなるであろうところ。あまりに小さくて、実際にいろいろ試して見るベースとしては向いていないこと。耐久性に不安があること。(多分改造などしないでそのまま使うと思います)

ということで、なんとありえないことに、ディスカバリーか、R-110の2択になってしまいました。

今後の経営に当たって、人様に見せられるレベルの計画書を書くとして、ディスカバリーの生産性前提だと、豆売り専売として、まったく説得力がないので、R110等の導入を前提で設計して、追加のオプションとして、ディスカバリー導入という線で行くことにせざるを得ません。

ということで、現在、店内にどうやったらR110を設置できるかも含めて検討中。単独排気なしでも使える仕様だといいんですが。2つのでかいサイクロンの置き場をどうするかが目下最大の課題です。冷却用のサイクロン、いらないんじゃないかと本気で思っています。

もうずっと、3キロ 、5キロ の出物を期待していたのですが、増税前の駆け込み買い替え需要があるかと思ったら、そうでもなくて、あてが外れて、がっかりすること、ばかり。

やはり、当面、間に合わせでディスカバリーというのが現実的な選択肢かも。それでも納期は相当先…。

こうして考えてみると、例えば融資が受けられて予算にあまり制限をつけなくて済めば、この際、プロバットとかギーセンとか選びたくなるのも無理ないですね。

そういえば、レボリューションも5キロ か…