The Coffee Roaster House

just around five pounds retreat

コーヒー豆から珈琲への変換に必要なカロリーと焙煎の定義について

珈琲豆を下すまでにかけたカロリーの総量が焙煎のすべてであるといった趣旨の発言をされておられる方。

また、焙煎とは煎り止めのタイミングがすべてであると主張される方がおられます。

いずれも、確かにある一定の限られた条件であれば、正しいといえると思います。

いつも同じ焙煎機で、教えられたとおりに、同じ豆を、ほぼ同じような条件で、あるいはプロファイルで焼いている限りはその通りかと思います。

また、火力にせよ、ダンパーにせよ、風量にせよ、可能な限り、すべて調整なしで一発できめるべきといった意見もあります。

特に焙煎の再現性を重視したとき、このようなことが言える条件を整えることは最重要に近く、大切で、ビジネスとして焙煎するには必要なことと思います。

今回の検討の前提条件として、万人が珈琲であると認めるところまで、火を入れて珈琲として飲めるようにするという点を焙煎のゴールとして扱い、フレーバーの差やフレグランス、日持ちなどの要素については、あえて特別には求めないこととします。(もっとも、無視するわけでもありません)

すなわち、最低、1ハゼが始まり、1分半程度持続し、程よい茶褐色に色づくこと。

この状態になるまで、適切に豆を加熱する条件について検討してみようと思います。

また、もしスタンダードな焙煎があるうるとすれば、最初から最後まで一定の火力で

なおかつダンパー等も操作しないというのを基本として検討します。

話をシンプルにするためではありますが、実際問題、不要な操作、特に火力の変更は、焙煎後の経過が予測できにくくなりますし、またもし自分が焙煎機を設計するとしたならば、一番よくつかわれる豆あるいは、一番求めらる焙煎で最小限の操作で完了する機械を設計するでしょう。相手は商売の道具として購入してくださるのですし、そこを確実に楽にこなすために投資してもらうのですから、やるかぎりはそのように務めるのが自然でしょう。

というか実際に完成するまで何度もテストするわけで、技術者(あるいは設計者)自体がここなんとかならないかな、と思いながら操作することを思えば、その標準的な環境で、シンプルな操作体系にならざるをえないと思うからです。そこが手網やら、手動でくるくる回す機械との大きさ差になるはずだからです。