Coffee Beans Kurochamame

for Dripbags, Coffeemakers and hand-brewing

痛恨のケニア

あるとき、久しぶりに思い立って、焙煎のアイドリング代わりに何を使おうかと思って手元にある、豆を4バッチ連続して投入してみたことがありました。

たまたま500gずつセットしてから、時間が経っていて、ラベリングもできていなかったので、外観で判断するしかなく、豆の大きさはスクリーンサイズで17位。朝の薄暗い光の中ちょっと取り出してみて、どうみてもナチュラルではない。たぶんウォッシュトか何だけれど、豆の形からして、モカとかの在来種ではない。たぶんハイブリッドとか、品種改良したもっと新しい系統のもの。ケニア?と思ったのですが、、いつも使っているケニアは100%AA以上ですし、もっとごつい外観のイメージがあったので、少々寝ぼけていたのか、以前に入荷して、放置していたブラジルのパルプドナチュラルなのかなあ、と思い込んでそのつもりで焙煎してしまったことがありました。

ブラジルの割にはきれいにみがいてあるなあ、変だなあと思いながら。

最初の1パッチ目をミルにかけたとたん、その香りでケニアであることがわかりました。あ、しまった。と思っても後の祭り。

珈琲にしてみると、1パッチ目は初日はそれなりにケニアスペシャルティだといってもなんとなく、分かってもらえそうな、風味だったのですが、2日目以降はすべてのバッチが、ケニアらしさやアフリカ勢らしい特徴がまったくといって感じられない珈琲になってしまいました。

実は、この豆は、あるとき、いつもと別の商社からいつもより小ぶりのケニア。それもスタンダードグレードに毛が生えた程度のものを取り寄せてみて、とりあえずは試してみようと少量ずつセットしたものの、そのまま忘れてしまっていたものでした。

4つのバッチは少しずつ焙煎度を変えたのですが、浅煎りでも、最初の一口目からケニアと感じるほどの酸味はさほどでもなく、少し深めに煎っても頼りない味。コクも深みもない。もっと深くいってもますますつまらない。いわゆる産地の個性といわれているものには、焙煎のスタイルによって決まる部分が影響していると、思った瞬間でした。

ブラジルみたいになったとまではいえませんが、なんともいえない生ぬるい感じで、どこの何やら、分かりにくい。焙煎されるような方であれば、特に冷めた後で舌で感じる酸味のバランスから、ケニアと見破れる方はふつうにいらっしゃるかと思いますが。

温かいうちだと、ちょっと風変わりなブラジルが入ってねえ、とかいって出しても信じてもらえそうなくらい。

しかし、何とも、もったいないことをしました。