The Coffee Roaster House

just around five pounds retreat

いよいよ令和の大改修へ

本当は今回の3連休にはいろいろ再開できたらと思ってはいましたが、ちまちま怪我をしたり、コロナの第三波の話が出てきたこと、特に天気も今ひとつなようですので、この機会に豆や粉に触らず、できることに集中することにして、これまでの課題をいっきに解消するべく、ただいま、格闘中です。

当方のR103は平成4年生まれでして、昭和の時代の堅牢な作りとは、ちょっと、いやかなり違う。しかも、基本的な設計は、もろ昭和を引きずっていまして、最新型と比べてもいろいろ不便です。しかも、ろくにメンテされていなかったようすなので、これまでのところ、ファンとドラムのモーターを交換したり、センサを新しくしたりしてきました。

まだまだ本当はバーナーも増設したいし、ドラムも直火にしたいのですけど、そこまでするなら、もういっそ丸ごと、いずれは5キロの連続焙煎にでも買い換えたいところですので、この2つは先に取っておいて、今の環境でできる限りの改修が現在進行中です。

たとえば、これまでのデータを振り返って、ベストの焙煎については、ほぼデータが残っていなかったり、不完全で、ある程度記録を取れたものも、再現する価値のないものばかりでした。

その原因の一つ、測定環境の問題がありました。たとえば、排気センサ一つとっても、焙煎中にずれたり、先が徐々に曲がってしまって値がぶれていたので、固定方法を見直し、なおかつ、太めの日本製のセンサに取り替えることにしました。

課題は他にもたくさんあります。

ごちゃごちゃした配線はできる限り外して、シンプルに、なんとか魅せるとはいえなくても、みられる、焙煎機に近づけて行きたいと思っています。

それと今回の改修は全般的に機能や性能は一部省いても、操作の確実性と使いやすさをメインにして、普通の焙煎機以上にシンプルに扱えるものを目指します。

たとえば、これまでの課題点はわざわざ豆温度を確認したりするためにモニタを覗き込まなくてはならなかったこと。ARTISANが落ちると現在の温度さえわかりにくくなる。これを全てのセンサの情報が焙煎機の前に立って、一目でリアルタイムで確認できるようにします。

またインバータの設定も細かく見直して、なおかつ、スイッチ一つ、つまみ一つで、全ての操作が1s未満で完了できるように改良します。

これにより、ダンパー操作は実質不要になって、正面ですべての操作が可能になり、火力の調整に集中できて、途中記録の余裕もできるほか、特に煎りどめのタイミングでの操作が素早く的確にできるようになります。

その他にも、課題だったフロントパネルの影響を回避したり、排気経路に転がり込んでいた豆の問題を解消できたり、ドラムのギャップに挟まった豆を早めに回収するなど、ほとんどの問題が解決できる見込みです。