ごく最近になって、世界で評価されるになった代表的なもの。
ちょっと前まで、日本食はゲテモノ食いの代表みたいにみなされていたのを
ご存じの方もいらっしゃるかもしれません。
さしみとすしの区別なく、とにかく、生の魚を食らう原始的な民族
とでもいいたげな、気持ち悪いものをみる。まなざしで見られることが
1990年代くらいまでは、しばしばあったものです。
納豆にせよ、生卵にせよ、気持ち悪いものばかり好むやつらというイメージです。
それに緑茶もなんだか味や香りが乏しくて、変な飲み物という受け止め方を
する方が少なくなかった。
21世紀になるほんの少し前の世界です。
しかし、いつの間にか、すしは日本食の代表選手の一つとして、理解されて、
むしろ、高級な食事として受け止められるようになってきました。
実際、生で食べられるレベルの魚を入手して扱うこと自体がとてもぜいたくなことですし、ヘルシーなイメージも手伝って、大ブレーク。
そのきっかけは、やはり、くるくる回る鮨の登場がおおきかったでしょう。
日本人にとっても、高級な食事だったすしを家族で腹いっぱい食べることが日常的にできるくらいに、身近なものにしてくれました。
鮨のルーツも日本ではないものの、生に近い状態のネタを扱う江戸前の鮨のスタイル自体はやはり日本ならでわのものとおもっていいと思います。
素材そのまま、というわけではないものの、さまざまな魚介類に含まれる多様な味わいをちょっとずつ、楽しむ。
日本らしい食のスタイルだと思います。