The Coffee Roaster House

just around five pounds retreat

若き日の父の夢

基本、現実世界の話以外にはほとんど関心を持たなかった父にしては珍しく、若い頃の夢の話をしてくれたことがかつてありました。

父が結婚する前後のこと、本当にどうしようかと思うくらい、悩んだ時期があったようですが、そのとき、見た夢は、こんな展開だったそうです。

夢の中で目覚めてみると、父は棺桶の中に入っていて、蓋をあけてでると、3人の子供に囲まれていたそうで、そのうちの一番下の子だけが女の子だったということでした。

それで、最後の子供の妹が生まれるまで頑張ろうと決めたそうです。

この話を覚えていたので、どうしても、一時、なんとか東京にいる妹と最後会えるように、もうすこし時間を稼ごうと思っていたのでした。

そして、本当に父の執念のような生命力があればありえないことではないと、思っていたのでした。

でもこれはあとで自分の思い違いだったと思い知ることになります。