The Coffee Roaster House

just around five pounds retreat

Kitakyu Coffee

平成創業のようですが、地元の、プチ老舗自家焙煎店と言っていいあるお店のコーヒーを買ってみました。一番安いブレンドで評価するのは気の毒ですので、まずはスタンダードの中のトップに近い商品を中心にドリップバッグ をお試し。

やはり、豆そのもののグレードはシアトル系には及びません。(かりに同じ価格帯で比較したとしても、おそらく段違い)

それも今回購入した分は値段が値段、下手すると5分の1、6分の1レベルのスタンダードですし、相手はその点はやはり大資本、しかもアメリカ発のスペシャリティ(So called reserve)だったりすると、どうしても、さすがに敵うはずがありません。

対照的に焙煎そのものは、あんがい いいかも。機械について触れると特定されてしまうので、秘密。
ドリップバッグ で評価するのも失礼ですので、かんたんにお徳用の印象から。

一緒に購入した格安ブレンドの最初の一口はびっくりするくらい、いい感じのごくごく浅めのシティかそれともハイかというバランスで、シアトル系にも負けない余韻が素晴らしい(いや、これはひょっとして昨日挽いたタリーズのフレンチがほんの少々ミルの中で混ざったからかも)。

ただし、その後が、なんというか、豆のグレードは隠せないです。
それとやはり芯残りといっていいのか、ここはどうしても焙煎機の特性として、これくらいの焙煎度だと、完全に回避するのはけっこうむずかしいところで、むやみに責められない部分です。深めに煎ってしまうと、今度は微妙な良さがほとんど消えてしまって、特に女性には濃いと怒られてしまいそうですから。しかしこれは無理して利用するよりは、自分だったら、そもそも健康のためにも廃棄という判断を下すかどうかの瀬戸際のところ。もっと余熱をしっかりしたら…今度はすっかり別の焙煎になってしまいかねない。

今回、どう工夫しても最後まで飲み干せない感じでした。

こういうのがどうしても好きという方も結構いらっしゃるので判断は難しいんですけどね。(商品にすれば喜んで下さる人がそれなりにいらっしゃる。廃棄すれば全体のコストが上がって、残りをそれなりに値上げしなくてはならなくなる。)

いや、しかしねえ。値段。ここまでしないと売れないというのも困る。(ということで、消費者としては、そのお店を愛するなら、せめて、もっと高いのを買ってあげましょう)

もっともかなり手広くやっているようで、昔からやっていればむしろこれくらいが商売として、いいバランスだろうと思います。

ちょっとコーヒーメーカーで煮詰まったくらいが意外にちょうどよかったりして。でも、やっぱり基本的にたくさん飲むと相応に体に負担をかけそうです(証明できませんから、あくまでも第一印象ということで)。

別に有機とか無農薬とか謳っていなくても、そんなに高級豆でなくても、あるレベル以上のスペシャルティだと、この感じはもうすこしプラスポイントになりえます。あとは焙煎次第。

こういう風味は、大手の最新鋭の焙煎工場だったら、どうころんでも絶対ありえない。ただ、そういうものではけっして出せない魅力もあったりするので、そこは単純に(格安品なら)大手がいいとかいいきれないところ。

悩ましいですなあ。