The Coffee Roaster House

just around five pounds retreat

ひさびさの連続12バッチ

本当は16バッチくらいできてもおかしくなかったのですが、とりあえず、12バッチ目で集中力が切れて、打ち止め、やっと1〜1.5kgぐらいまでなら、ほとんどどんな豆のどんなプロファイルでも、おおよそ、こけることなく焙煎できるポイントが見つかってしまいました。(後は生豆の品質次第)しかしこうなってくると、ある程度、水分の残っているウォッシュトの方が焙煎しやすく感じるものなんですね。こういう感覚は初めてかもです。スペシャルティで水分量を厳密に管理しようとするのも頷けます。

まず、煙突をつけた状態を再現しようと無理に考えず、ちょうどディスカバリーや1キロを換気扇の近くで使うイメージに限りなく近づけることにして、窓を4分の1くらい開けたままにしておき、なおかつサイクロン出口の補助ファンをこれまでで最も弱めて、サイクロン内の圧力を下げる最小限の回転を維持しておいてから、ダンパーもこれまで一番焙煎しやすかった位置に完全に固定して、操作はインバータのみで行うのです。それも大和製作所みたいに大きく変化させるのではなくて、原則ほんの2割程度の調整です。当方のマシンでは1hz、2hzの差がそれぞれダンパを半段、または1段動かした場合と同等に感じることさえある条件ですので、あまり極端な操作は不必要かつ逆効果なのです。

慣れてくると、これは本当に楽チンで、豆の重量や個性(水分量等)によって少しだけベースの火力を変更するだけで、はじめてのセッティングなのに、だいたい狙った通りの結果が得られました。そうこなくっちゃ!

今回、パソコンを繋ぐのも完全にやめてしまって、シンプルに豆温度だけをみて焙煎してみたせいか、久しぶりに、カンが戻ってきて、直火の焙煎機で無意識のうちに補正していたような操作を、半熱風の蓄熱を考慮して、同じように調節することができましたので、煎り上がりの香りもほぼ狙いに近い、好みの感じに仕上がりまして、やっと焙煎後に廃棄になるかもと迷うのは、悪くても最初の2バッチ、か3バッチまでで、後は、かなり行けそうで、ホッとしました。(このあたりは初めから無理に生かそうとしないほうがいいということが、いろいろやってみてわかりました。救おうとしていろいろやりましたが、その後の焙煎が却って安定しにくい。今の時流には逆行するので今後の課題ではありますが)

ようやく嫁入り先が見つかりそうな時になって、やっと、ベストに近い焙煎条件が整ってしまいました。

それと、久しぶりに日曜日に焙煎したのもあって、香りに惹きつけられて、珍しく注文が入ったりしました。

やっと嗅覚が戻ってきたのか。それとも抜歯の後遺症が薄らいだか、なんだかよくわからないのですが、宙点を迎える前後の匂いで焙煎がうまく進行しているか、かなり的確に判断できる状態になってきました。

これ、本当に便利。どの銘柄の豆でもまったく共通でブレないからです。やはり宙点をむかえた前後でしっかり豆にカロリーが伝わって、あちち、となるくらい熱がすでに豆に伝わっていることがスムーズな焙煎においてはどうしても必要なのです。が、ともすると、豆温度の表示だけは上がっても、まだまだ豆は冷たく感じるといったことがしばしば起こります。うまくいっているときは、ちょっと表現は難しいのですが、独特の匂いがシテきます。

残る、その他の課題としては、2キロ以上の焙煎をどうするかです。たぶん、こちらはダンパーを初めから1段から1段半程度開けた状態で同じ操作をすると、だいたい同じような結果が得られそうです(もしくは補助ファンの設定を上げる)。ただ、排気は足りても、やはり火力は結構ぎりぎりなので、焙煎時間自体は延び延びになりがちで、スタンダードの焙煎には使えても、スペシャリティになると、厳しいかもしれません。

特にケニアの大粒とか、今の環境でも1.5キロでは怪しくて、1キロ位で止めるのが無難な気がします。

バーナー買うかな(いや、嫁ぎ先も決まりそうだし)それはもう考えないで、ニトロとか(いや、火が消えるし)