The Coffee Roaster House

just around five pounds retreat

ナゾのコントローラのバージョンアップ

詳しくは依頼者の関係で公開できませんが、現在、21世紀の焙煎の鉄人を目指して修行中の知り合い向けに、秘密兵器(?)のワイヤードコントローラを開発しています。

ゆくゆくは子供でも操作できるようなごくシンプルなもので、なおかつ若い女性にも受け入れていただけそうな、小さめでちょっとだけ可愛らしいイメージにしたいのです。周波数などの表示もみなくてすむようにするつもりです。これ、仕事の道具としては少々おもちゃのような感じになりやすい欠点こそありますが、焙煎に集中するにはもってこい。究極はこれではないかと思っています。特に操作に対する反応は1秒以内に完了するようにできたらと思っています。豆と向き合う時間を最優先とするためです。

一方、男性の場合だと、きちんと数字で見れるものはみたいとか、自由に自分でコントロールしたいというニーズが多い。なおかつあまりごちゃごちゃしているものは、デザイン的に受け入れられない方が多い。その点、タッチパネルに慣れた世代にとってはシンプルでないと。

一方で、自分のようなタイプの場合、いろいろなことを試してみたいと思いがちで、それこそ全部入りでいろいろつけてしまうと、昔の無線機を安っぽく真似したみたいな感じになりかねない。ようするにダサい上に使いにくい。慣れればなんということはないはずですが、最初のビジュアルがあまりごちゃごちゃしていると受け付けない方は多くなります。

結局、相反するニーズを1つに無理にまとめるのはうまくいきそうにないので、最終的に3つのバージョンを作り分けることにして、現在、鋭意検討中。

 最初、自由度が高くてシンプルなタイプを完成させて、次には主に実験用の全部入りバージョン。設定が確定した後は、簡単操作のワンボタンバージョンを予定しています。

複雑なロジック回路を組まずに、もろアナログ、それも昭和のローテクを使いつつ、どうやって、小さな箱の中におさめるか。

ちょっとしたスイッチ一つとっても希望のものは納期が1ヶ月以上はざらで、3ヶ月待ちで手に入りにくくなっていたり、そもそも作っていなかったり。国際規格に合うものは、サイズが大きすぎて不恰好な上に、ギリギリ入らなかったり。すごく応用が聞いて信頼性も高くて、操作感もとてもいいものだけど、どうも日本人の平均的な指のサイズに対して、大きすぎるのです。

箱もあまり選べません。コントロールボックス用として売られているものは、真空管の時代からケースを作っているメーカーの定番もあるサイズ以上はかなり大きめ。工場などのニーズも大きいものが多い。どうしても一定以上の内容積が確保できて、しかも存在感が大きすぎないものとなると、選べるのは数種類。ところがほとんど高さが足りないのです。使いたいスイッチが配置しずらい。

昔ながらのただの角っぽいボックス(試作用)を別にすると、コントロールボックスらしく使えるのは、昔からあるタカチの定番、ワンサイズだけでした。この上は2倍以上の大きさ。

上手く収めるのに、かなりの工夫がいります。

いろいろありまして、結局一部、リレーを使用して対応することになりそうです。これで同時に3つないし4つのインバータを操作することも夢ではありません。ついでに基板を起こす代わりにリレーを端子台がわりにして配線してしまおうと思います。一旦、簡単なロジックを組んでしまえば、これが実は一番簡単で応用が効くし、スイッチのコストも少しだけ抑えられるかも。納期は相変わらずですが。