The Coffee Roaster House

just around five pounds retreat

ブラジル 三兄弟

たまたま、今期のできを試してみたいと思っていたブラジル3種を直火で煎らせてもらいました。

お邪魔したついでにちょっと清掃してみたり。でも、チャフ飛ばしに相当する動作をサボった(というか500gで必要を感じたことが半熱風ではほとんどなかった)せいか、なんとも、荒々しい感じが抜けません。

偉そうに灰がなんだらと言っていましたが、肝心のドラムの中のチャフが焦げてしまってはどうにもなりません。このあたりはやはりというか、半熱風とはまったくちがうところですねえ。ダンパーを思いっきり開いて全開というのを2回くらいやってもよかったかもしれません。

しかも、最初の火力を0.4kpaまで絞った分でさえ、入り口のところで少々強すぎたみたいで、思ったようには煎れていませんでした。タンザニアで0.25、ブラジルで0.4、なんでわざわざ、逆のことをしてるかといいますと、釜の温まり具合の影響の判断ができていませんでした。実はテストスプーンを楽にするため、少しドラムの回転数をあげていたのですが、この影響は本当に大きかったのです。

直火の場合、回転数を変化させて、宙を舞っている時間が増えると、それだけドラムの影響が減る上に、バーナーから遠火になるので、影響は思ったより大きいようです。

半熱風よりも大きく出るとは思っていなかったので、びっくり。それと直火もドラム自体はそれなりに厚みを確保して、実は半熱風と同等の蓄熱性を持たせているのかもしれません。

これに懲りて、テストスプーンの瞬間だけ回転数を変化させられるモードを追加しようと思いました。

 あるいは、今回の場合、少量焙煎ほど、釜が温まり具合の影響は大きいので、焦らず、細かいニュアンスが抜けるのは諦めてのんびり行って様子を見る手もあったかもしれません。基本はせっかく持っている蓄熱性を使わない手はないので、うまく豆を釜の上に乗せて回す必要があります。

救いなのは、最初のバッチのブラジルが、本当にブラジルには珍しいくらい、変化に富んでいて、いろいろ試す価値がありそうなことでした。

ミディアムとハイの中間くらいで止めてしまって、渋みが強調されてしまいましたが、そこまでの豆の表情の変化が、本当に面白くて、熱風式で浅めに仕上げたら、もっといい部分をやすやすと引き出せるでしょうし、本当にもったいないけれど、さらに深く焼いてみても楽しそうです。

麻袋とまで言わずとも、20キロくらい買って試してみたくなりました。