The Coffee Roaster House

Cup-on grinded coffee beans of decafe & specialities

小さなおまめの宇宙論 ②

先日焙煎した豆を評価していて、炭酸ガスが抜けてくると、思ったよりも抽出効率が高い感じで、それでもって、粉を減らしてしまうと、自分が中深煎りでかなり重視する、ある種の厚みのある成分が感じにくくなってしまいまして、それはそれで物足りない。やはりこの豆は、もう少し前で煎り止めしてあげた方が個性も生きるし、スペシャリティらしくなる。もしくはそれが受け入れられない場合は、もう少し深く煎って多めに粉を使って飲むしかないかなと感じました。

また、ドライや焙煎後の香りは素晴らしいのに、抽出すると、全体にあまりいい香りや華やかさは感じにくく、いわば、BAKEDといわれかない感じです。ちょっと何かが詰まったような雰囲気も。これはただ時が経つのを待ってもある意味劣化するばかりなので、早めに粉にしてから密封し、エージングを加速した方がよさそうです。そのうえで何らかの方法で明らかな劣化を防ぐ必要もあります。早めにドリップバッグにしてあげると、半年から1年ほど置いた後でも、意外なほど、いい香りがしてくる可能性があります。さらに味そのものは1年以上置くと落ち着いたりするわけですが、そこまでのんびり、待っていると、破産してしまうのも確かです。

ところで、以前、使用していた小さな直火型の焙煎機ではそこまではなかったのですが、業務用の焙煎機で焙煎するようになってからは、焙煎後、しばらくしてから、豆から、少しずつ、ぱちぱちとまるで爆ぜるような音がしてくることがしばしばあります。

最初は深煎りしたもの、特にイタリアン近くまで煎ったものだけだと思っていたのですが、実はシティ位の浅めの焙煎度でも、そういうことがあります。

焙煎後の冷却が不十分なせいだとは思えないのですが、これ、やはり豆の中ではある種の反応が進行しているのではないかと、くろちゃまめが思う理由の一つでもあります。

これ、実は、本当に、アルファ崩壊ベータ崩壊とかガンマ線とか、いわゆる放射性物質半減期みたいに本当に感じられるんですよね。

というのは、銘柄や焙煎方法によって、ちょっとずつ、爆ぜ方や爆ぜる間隔が違うのです。

恒星の内部では主に、核融合が、惑星の核では核分裂が熱の生成にかかわっているように、豆にも、不思議な力が宿っているのでは?

実際に、コーヒー豆はパーチメンㇳが外れた生豆の状態でも生きていて、条件を整えてあげれば、発芽することもあるそうですが、200度を超える温度にさらされた豆にも、まだまだ何か生命のサインを感じてしまう、くろちゃまめ。

焙煎豆にも、まだまだ命が宿っている。まるで不死鳥のようなコーヒー豆の神秘の一面を垣間見る思いがします。