The Coffee Roaster House

just around five pounds retreat

Scott Raoの新刊を読む

知り合いがグーグル翻訳してくれたおかげで、日本語で読めたというより眺めたという感じです。さすがに漢字になっていると全体はイメージしやすいのですが、細かいところや肝心の部分ははっきりしなかったりで、結局原文をみながらになりますが、スペシャルティの世界で話題の焙煎の本を書かれたスコットの新刊を読んでいます。

ネットで集められる情報の寄せ集めで、しかも内容は薄いとの声もあった前著の続編です。

確かに今となってはスペシャルティの焙煎の世界で当たり前と受け止められていることも多い。でも、いろいろやってみて、初めてその意味がわかることもあります。

彼の著作を評価しない一部の人は本当に小型の家庭用の延長みたいなロースターで少量焙煎しているような人たちがほとんどではないかという気がします。最初、自分も読んだ時にはほとんど同じような感想しかもてなかったのですが。読み返してみるとなるほどと思う点も多い。

今回の著作も、自分にとってはほとんど当たり前じゃないかと言いたくなるような部分が大半ではありますが、逆に、というか、小さな焙煎機の改造から初めていろいろやってみたからこそ、わかってきたことも多く、だからこそ、彼の言っていることの意味も今だから、よくわかるというのもあります。あと、あまり真面目に検討してこなかったことで、もう一度、検証し直した方が良さそうなこともいろいろ出てきます。

そのほかにも、いっけんまったくの無駄のような実験もそれなりに意味があったということを再認識させてくれるところもあり、貴重なレファレンスとなっています。

情報の断片としてだけみれば、特別でないとしても、全体として、考え方の枠組みみたいなものは参考になりますし、なかなか、他で得られない視点も多い。

なんといっても、焙煎のアドバイザとして、あちこち顔を出して、依頼者といろいろ試行錯誤した経験から導き出される理論なり、実践方法、標準化された作業手順は日常的に業務で焙煎される方にとって、貴重なヒントになり得ると思います。