Coffee Beans Kurochamame

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ディスカバリー③ 続 焙煎機としてのセカンドインプレッション

ディスカバリーの焙煎機としての生産性は、品質面を抜きにして、単純に量だけで考えても、実質、煎ったろうを凌駕し、品質面を考慮すれば1キロにさえ肉薄する可能性があります。

なぜかといいますと、それは排気機能のちがいにあります。

煎ったろうには排気を調製する機能がありません。さらに加えて、蓄熱性も乏しい。これは良くも悪くも、手網や手回しに近い焙煎ができる可能性も含んでいますが、広く一般に豆売する際に使われている排気を調整する機能が備わっている一般の業務用焙煎機で提供される焙煎豆と同等の品質は期待できないということになります。

もちろん、ハマった場合、他で得られない独自の魅力を作り出せる可能性は大いにあるものの、どうしても、日持ちがしにくかったり、あるいは、独特の癖が出やすかったり、焙煎が安定しなかったり、抽出方法を選んだり、難しくなったりといったことがあります。

その点、ディスカバリーは独立排気であることもあり、排気機能については1キロ、3キロ、5キロの標準タイプよりも優れていると言えるかもしれません。その上、かならずしも煙突は必要ないので、外気や天候の変化に影響されにくいなどメリットは多い。

他社のディスカバリーと同等の焙煎量を持つ機械との比較での弱点は排気ファンの回転数を制御できないところです。今では、インバーターで風量を変えることができるものが多くなっていますから。

ただし、ディスカバリーの場合、必ずしも必要がない。

特にダンパーの操作は3キロよりも操作しやすく、わかりやすい。吸気温度の変化が温度センサの表示にダイレクトに反映されやすいからです。また仮に排気に不足があったとしても、排気口の先に少し工作して、ドラフト効果を補強する、煙突代わりの配管をつけたりするのは、かんたんにできるので、インバータの世話になる必要は皆無に近い。

その点、設置環境によっては排気不足を指摘される3キロよりも優れていると思います。

あえて、弱点をいうとすれば、それは思いの外、安定していること。

昔から、じゃじゃ馬と言われた1キロで冒険したときの、ちょっとやんちゃな感じの焙煎は、狙っても難しいかもしれません。

そういう意味では1キロには、1キロしかない存在意義があるといえます。