The Coffee Roaster House

just around five pounds retreat

ダンパーの役割

火力とのバランス次第とはいえ、ダンパーをぎりぎり絞った条件のままで固定で焙煎していると、せいぜい飲めてもミディアムまでで、ハイ以降はとても飲めないという感じになりがち。

逆にダンパーを少し開け気味であれば、ミディアムでは物足りなくて、もう少し深く煎らないといけないかなと感じたり。

ただし、開けすぎると、焙煎に余計な火力が必要になったり、煎っても煎っても独特の辛みのような癖が出たりして、うまくいきません。どんなに深く煎っても酸味が残るような感じがしたり、必要以上に長時間焙煎になったり、豆の特徴は当然のように失われます。

直火の場合、この変化が大きく出やすいような気が何となくしています。

風量をコントロールできるともっといいかもしれないのですが、ダンパーはやはりせっかくあるものを使ったほうがいい、というより、富士の場合、使わないと、どうしても、うまくまとまりにくい部分が出てきやすいように思います。

とはいっても、完璧に火力が調整できて、ベースの風量が適切であって、なおかつしっかりとした煙突がついていれば、やはりダンパー操作は不要といえるケースもあるかもしれません。

排気温が上昇するにつれて自然にドラフト効果も強まるので、煙突なしでダンパー操作をしたのと同等以上の効果が得られる可能性は確かにあります。

きちんとセッティングができていれば、これはこれで楽ちんでいいと思います。

 

その後、実際に生じるドラフト効果を2Fの屋根ぐらいまで煙突を伸ばした条件で試算してみたところ、思ったほどの力ではないようでしたので、完全にオートにはなり得ないですね。ディスカバリーの場合は、ダンパーの操作に対する反応が少し分かりにくくなりますので、換気扇の下で焙煎するようなやり方が正解のようです。