The Coffee Roaster House

just around five pounds retreat

ドラムモーター交換の際の注意点

やっと三キロのギャップの調整の仕方がマスターできまして、下側で計測して0.45〜0.5mm程度に追い込むことができました。(結局、ダイヤルを戻して、下側のギャップは0.8mmぐらいに戻しました。あまりギャップが狭いとフロントパネル側からドラムに流入する熱風が減って焙煎に影響するようです)上は0.95〜1.0mm程度で左右の誤差は冷間時で0.1mmを切っています。熱くなると、拡大するか、狭まっているかは、熱くて測れないのでわかりませんが、200度台の後半まで温度を上げて何度焙煎してもまったく異音がしなくなりました。またこれまでは10バッチごとくらいにグリースを補充しないと、公園のブランコみたいな、かすかな擦れ音が時折していましたが、それもほとんどしなくなりました。

フロントパネルの内側のタールをしっかりこそぎ落とした後計測すると、もう少し狭く測れるかもしれませんが。これが限界。上側にはほとんど豆が滞在することがないので、真ん中の辺りで1mmを切っていれば小さい豆も入り込む隙間がなくなりますから、これで十分。冷却器の中で潰したりしない限り、焙煎機の中でロスする豆は一粒もないくらいにできました。

焙煎前にハンドピックしていれば、焙煎後に取り除く豆はほとんどゼロに近くできますし、焙煎で生じるムラ自体も極小になりました。

この作業は繊細というよりコツがいるのと慣れていないとそれなりに時間がかかってしまうので、業者に任せた方が無難かと思いますが、休日に突然の故障でやむなくドラムモーターを交換したり、といった状況に陥る方もいらっしゃると思いますので、その際の注意点をまとめておきます。

三キロの場合、ベルトのテンションが適切にかかる位置にモーターを取り付けた状態でちょうど良い場所にドラムが収まるように工夫されています。

そのため、ドラムモーターを交換される場合、元々モーターがついていた場所からずらすことのないようにしっかりマーキングやテーピングをして場合によっては写真を撮るなどしてずらさないようにすることが大切です。

モーターが土台に取り付いているボルトの位置までしっかり合わせた方がいいでしょう。ダイヤルを動かさず正規の位置で真横から見て上下プーリーとベルトが垂直に付いていれば横方向から見た位置はOK。

より重要なのは背面から見た位置です。たまたまドラムモーターの土台が傾いて取り付いて見えるかもしれませんが、(それまで問題なければ)これをきちんとまっすぐ直そうとか一切思わず、そのまま1mmどころかなるべくキッカリ正確に、0.5mmもずらさずぴったり元の位置に取り付け直すことが重要です。

ベルトを外した状態だとドラムがどこかに接触してスムーズに回らなくなることがあると思いますが、ベルトのテンションがかかった状態が正常ですので、このことは気にせず、モーターを交換した後、ベルトをつけなおせばまったく再調整の手間をかけず、交換完了できるはずです。