The Coffee Roaster House

just around five pounds retreat

鬼の居ぬ間の豆の洗濯 part II

一応、カゴを用意して乾燥機の上にぶら下げているのですけれど、結構乾燥には時間がかかります。やはり陰干でなくて、天日でないとうまい具合に行きそうにありません。

まだまだ乾燥完了したといえるのは1バッチ分だけなので、とてもでないけれど、焙煎を試すわけにもいかず、去年の暮れから焙煎完了した分をドリップバッグにしたりしていました。3キロで500g煎った分は通常ピークとされる3日目あたりだと、かなり不完全な感じがあって、危うく廃棄するところでしたが、10日ちょっと経つと、程よいバランスに。というかこの焙煎量のベストバッチといっていいかもしれないものでした。

ただ、このペースだと豆でお分けするには到底向きません。ドリップバッグ専用仕様です。

わざわざ洗ったり乾かしたりする手間をかけるくらいだったら、いわゆるバレルエイジドみたいな産地で加工したものであるとか、ある程度規模のある企業的な仕組みの中で樽に詰めて保管したものを購入して焙煎する方が合理的です。そういう豆はとてつもなく高価ですが、確実に樽の香りがつきます。手間を考えると樽の香りをつけるためにわざわざお酒の中につける意味はなく、またどうしてもリカー特有のフレーバーを楽しみたい場合、本物をいただくか、ちょっと抽出後に加えればいいわけですから、わざわざ高価なお酒を吸い込ませて乾燥させてということに意味があるかというかかなり微妙と言わなくてはなりません。

でもその代わりに、この豆を大豆の一種だと思えば、いろいろなことができるかも。

ということで酵母と種麹を久しぶりに取り出してみました。

何をしたいかって?

コーヒー豆のお味噌や醤油でしょうか?

実はコーヒーにはちょっと苦味に感じる成分がもともと大量に含まれているので、調味料には向きません。というかコーヒーを飲みたいわけですからね。

ウォッシュトのクリーンさとナチュラルのフレーバーが高い次元で両立するにはどうしたらいいか。結局これしかないかもと。

ちなみにお酒に48時間ぐらいつけると、それなりの割合で発芽(発根)してくるので、発芽コーヒーは簡単にできます。

わざわざ発根したものだけをハンドピックする価値は感じませんけど。