The Coffee Roaster House

Cup-on grinded coffee beans of decafe & specialities

なぜフジロイヤルにこだわるのか ②

本当のところ、コーヒー好きが百人いれば、百通りの日本一があってもいいし、本来はそうあるべきと思っています。

それでも、自分は日本一の焙煎をしている焙煎者の名前をあげよといわれたら、候補として、一番先の方に上げたいのは、何を隠そう、フレーバーコーヒーの中川さんですね。

日本一と言えば、北海道にKコーヒーというところがあって大々的に宣伝されてます。原料の質とか、万人向けであるとか、日持ちとか、抽出方法に左右されにくいとか、実際に売れているとか、そういう面で見ると、確かに日本一の有力候補の一つかもしれないです。焙煎機は井上製作所、昨年惜しくも亡くなられてしまいましたが、トップレベルのエンジニアの方に特注したバージョンで使い勝手も含めて究極まで極めた機械のようです。

さらには福岡には世界一の称号を持ったロースターがいらっしゃったりします。

あえて焙煎者のスキル単体でいったら(自分が評価する立場にないですけど)現代のロースターの中でおそらく飛び抜けている、さらに焙煎機の性能込みでいっても、間違いなく頭一つ以上抜けているはずです。

しかし、それでも、本当に世界一の価値を感じられるかは、各人の好みとのマッチングの問題もありますし、なんとも言えないところ。

パーソナルベストということでなくても、世界一が必ずしも日本一とは限らないパラドックスが存在します。

その他にも有名どころは数あれど、どうしても、人を選ぶ焙煎になっているところが多い。コーヒーに対して関心がない人も含めてしまうと、万人向けで無難なのはマスコミでも紹介される有名ロースターとか、誰でも知っている有名メーカーとか最近流行りのサードウェーブ系とか、下手すると、有力ロースターを傘下に持つ、食品スーパーの銘柄を上げなくてはならなくなりかねません。

でも、そこまで行ってしまうと、嗜好品としての価値は出ないですね。それでなくても、焙煎して数ヶ月から1年近く経った物しか手に入らないとなると、わざわざ豆で購入する意味が薄れてしまいます。

焙煎したてが必ずしもベストとはいえないし、現在の保存技術があればどうにでもなるところかもしれないのですが、やはり地域で購入するメリットというのは最後まで残ります。そういう意味では地域ごとに一番があるといってもいいかもしれないところです。

それでも、流通が発達した現在において、国内で誰でも手にできる範囲でいえば、フレーバーコーヒーのスタンダードの焙煎はフジロイヤル(特に三キロ)、松屋式の抽出、フルシティ未満の焙煎という限定でいったら、日本一といっても差し支えないのではないかと思っております。

少なくとも自分にとっては、どのブレンドを取ってもコーヒーに求めるエッセンスがある一定以上の分量で感じられて飲みやすい。

そして、極深煎りなら、帰仙人バージョンあり、スペシャルティなら環あり。

もうなんでも来いです。

というのもあって、ちょっと古い三キロでもなんとかなるとおもってしまったわけです。しかし、これが甘かった。