The Coffee Roaster House

just around five pounds retreat

ふたたび復活の日 序章

本日は連続焙煎に適した体制にして10バッチくらい行こうと意気込んで準備したのですけれど、いきなりの体調不良で継続はできず、今回も試運転のみとなりました。

実は先回(昨日)逆転状態で焙煎していたモーターですが、実際には結束を外して繋ぎ変えれば10秒もかからず反転できるはずの操作なのに、とっさに思いつけず、慌ててしまってできず。

そもそも一回モーターを停止して、人力で逆回転(本来の回転)させれば、排出だけなら、こちらも10秒ちょっとでできたはずなのですけれど、とっさのことでおもいいたらず、結構長い時間かけて下すことになってしまいました。

インバーターなしの焙煎機というのはこんなに使いにくかったのかと、思わず思ってしまいます。やはりスイッチひとつで逆回転させられたり、回転数を微調整できるのは、それはそれなりに便利なところがあり、慣れてしまうとちょっと戻れない。

なければなくても焙煎はできるんですけれどね。

先回は一部の気の早い豆は最短4分30秒で爆ぜたのに、今回はほぼ同じ火力なのに13分近くかかってしまいました。排気が(おそらく)力をましていることや投入温度を30度以上下げたことを考慮してもあまりの火の伝わり具合の遅さです。

これは温まり切っていないフロントパネルの影響を回避できる逆回転のメリットが先回の焙煎では生きていたということだと思います。

綺麗なプロファイルを描くことにこだわらなければフジでも回転数の制御はありかな、とあらためて思いました。しかし回転方向で排出方向も変わるということはフジは回転方向に合わせてドラムを作り分けているんでしょうか? いまさらながら。謎です。

焙煎の結果は今回はちょっと豆の段階から干ししいたけみたいな香りを感じます。どちらかというといい兆候です。

先回の焙煎は降りてくるタイミングがまちまちで浅すぎのミディアム相当の豆から始まりいろいろまざっているような感じで、これで何とか飲めるんだから、きっちり焙煎度だけでも決められたらどんなにおいしいだろうとわくわくする結果だったのですが、今回はあまりスペシャルティ感のしないスペシャリティとしては少しボヤッとした焙煎になってしまいました。でもその分飲みやすいし、間口の広い焙煎にはなっているかもしれません。

トータルで16分以上かけてしまえば当たり前ですけれど、妙な癖が出にくいのはこのデカフェの特徴なのか。いいことではありますが、まだまだ謎です。

初日に焙煎した分は本当に乾燥したての椎茸にそっくりの匂いで意外に面白いテイスト。同じ焙煎で出したら、そこそこリピーターがついてもおかしくなさそうな出来でした。

新規に今クロップを購入してまた挑戦してみようという気にはなります。

悩んでいた排気系統については従来の煙突に近い条件で自然にドラフト効果で引っ張り出す系統とアシストファンでひっぱりだす系統を2系統用意して、いつでも切り替えられるように作り替えることにしました。

ただ、忙しくなるのがわかりきっているときに、あまり時間をかけられないので、完成までは当面すぐにできる方法でとりあえず回すことに。設置場所を変更したためか焙煎そのものは安心してできそうです。やはり下手に籠もった場所でやるよりは開放に近くなおかつ必要に応じて、外界との関係を調整できる場所の方が焙煎には向いているように思います。季節の変化や天候の変化に弱くなる分のデメリットも大きく、商売上は難しくなる要素ですが、焙煎の結果だけでいえば、それ以上のメリットを感じます。