The Coffee Roaster House

just around five pounds retreat

生豆に脱酸素剤

生豆の理想的な保管方法について、どう考えていいか、今更ながら検証する必要性を感じています。ここを突き詰めると、結局生産国までさかのぼらなくてはならなくなりそうですが、やはり入手してからできる限りのことをしようとすればむしろここが原点。結構前になるのですけれど、ある段階から生豆を厳重に管理しているというものを結構高価だったのですけれど、少量入手したものがありました。それには脱酸素剤が使われておりましたのでそのまま保管してありまして、放置してあったものを先月焙煎したのですけれど、自分なりに焙煎して評価してみたところ、それなりに劣化の兆候は隠せませんでした。

やはり、ニュークロップのフレッシュさは損なわれるようですし、かといって適度に放置して、枯れたものを深めに焙煎した時に得られる性質というのも感じにくかった。

ひょっとして、生豆に脱酸素剤というのは、やはり豆を生き物として扱っていないということなのかもしれません。

自分の食べる分の玄米の保管には一応、脱酸素剤を使っておりまして、防虫効果はあるようですけれど、これも再考が必要かもしれません。

ある意味、息の根を止めてしまうわけですからね。死骸を食べているようなものなのかもしれません。可能な限り条件によっては発芽してもおかしくない状態(つまり生きている状態)を保ちつつの方が自然なのかもしれません。ほとんどの種子は無酸素状態でも発芽できる状態を維持できるみたいなのですけれど、そもそも市販の袋と脱酸素剤の組み合わせですと、ある程度の酸素は通していますから、ぎりぎり種が死なない酸素が供給され続けている可能性もあります。コーヒー豆の場合はどうなのか。

この辺りきちんとした検証が必要ではないかと思いました。