The Coffee Roaster House

just around five pounds retreat

連続24batch体制とバーナー増強と真空パック

先日、200g中心で焙煎したもの。初心に帰って手網で焙煎していたころの感覚に近いところで焙煎後ハンドピックして飲んでいただくと、なんとこれまで深煎りしかコーヒーは飲んだことはないという方にほとんど絶賛していただきました。

そのほかのバッチもちょっと余計な手間はかかるものの、2爆ぜ深くまで行ってしまった分を外して、なおかつ窯の隙間に引っかかったりしたものや、未熟豆すれすれのあまり身の入っていない豆を外して整えて、えいやっとブレンドしてみると、以前の場所で 2,5kg焼いたときにやっと出てきたような風味が感じられてなかなかいい具合です。

後は、これをもっと一般の熱風式やらの焙煎機に近い特性に持っていければ、煎りやすくなって、百発百中とまで言わなくても、ほぼ100%OKに持ち込めるはず。

最初の7バッチ位少量で始めて尚且つ、少量のテスト焙煎中心にしてしまえば、ロスは自分でテストで消費する分と(通称)ハンドピックで外す分だけにできると思います。

実は長いこと探しておりましたが、先だってちょうどいいところで、さらなるバーナー増強のめどがつきました。もともと6本あるバーナーを8本に増やすのは今でもメーカーに頼んでなんとかできると言う話だったので何度か頼もうかと思ったのですが、色々考えていると本当は5x2で10本ぐらいには増やしたいと言う感じがありまして、別の方法がないかと色々試行錯誤した時期がありました。

代わりにと言うか、どうしても使いたいと思っていたタイプのバーナーがあることはわかっていたのですが、30年以上前に生産中止していて、なかなか手に入らなかったのです。

それが先日手に入れることができて、ようやくこれでバーナー周りは当面の最終形に近いところに持って行けそうです。ドラムの中の温度のムラを抑えるのが目的なので必ずしもバーナーの熱量表示を求めているわけではありませんが一応、1万キロカロリー程度の最大表示なので、これで夏場でも実質8000kcal相当は出せますし、調整範囲が広く取れて好都合。

スペシャルティの焙煎をする場合は1キロ前後がいいところでしょうから、いずれにせよ連続焙煎体制の整備は急務であります。

これでやっと実質3分の1熱風くらいにはなるので、焙煎量をうまいこと加減して、なんとか頑張れば、そこそこ面白い焙煎もできそうですし、いつでもオリジナル状態にできる方法なので焙煎の幅は一気に広がります。

後は何とか操作しやすいように作り直して、再現性を高めたり、いくら何でも2,3週間寝かせて煎りたてもアピールできませんから、もう少し早く提供できるように持って行かかなければなりません。

今回、当面250gくらいから650gくらいまでの量の焙煎中心で行ってみようかと思いまして、連続最大24バッチまで対応できるように本日容器を追加で買い足しました。

最近、最初の7バッチくらいはごく少量で始めています。少量だと袋にすぐに移せばいくらでも行けるので、実際には30バッチくらいまでは余裕で可能です。12バッチ目から2.5kg としたら、後半だけで30キロも煎れてしまいますけど、当面は新しい状態の釜の特性を把握するのが目的になりますから、平均500gとしたら実際の量はそこまで行かず、10-15キロくらいからでしょうか。

これで心置きなく、倒れるまで連続して焙煎できます。

これまで2キロ超えだとウォッシュトは相当厳しい感じでしたが、ここを改善できる見込みが立ったので、これで真空パックのテストに必要な豆を1つのバッチから取れるようになりますので、今後の実験自体も相当やりやすくなると思います。

それと懸案だった真空包装についてはある程度多少なりともメリットも感じられるようになりました。もっとも開封時のふわっとくる香りがなくなるデメリット分を上回るかと言うと、今の所、疑問符は付きます。

特に炭酸ガスを吹き込むのはやってみると意外に効果はありそうです。まだまだたくさんの検証すべきパラメータがあって、うまくまとまりきれませんので詳細は控えます。

先日シーラー部分のヒーターをいつでも変えられるようになって、しっかり実験できる状態でシーリングできるようにはなったのですが、結果を最終的に判断するのは数か月後になるので、なかなか時間がかかります。

やはり酸素を吹き込む分と比較対象していった方がいいかも。しかし九州も微妙に雨が降ったり、降らなかったり、天候が安定しないうえに、とにかく暑い。