#07 ブラジル フルーツバスケット 200g
プレミアムショコラはピーベリーだったのですが、同じように焙煎したつもりでもこっちの方が水分量が多かったのかいつの間にか焙煎が進んでフルシティと言ってもいいところまで行ってしまっていました。たぶん、1ハゼがあまりにおとなしくて最初にかすかにハゼ始めたタイミングを見落としてしまったんでしょう。炭酸ガスがすごく、抜けが悪くて蒸らしている間に抽出中であることを忘れてしまうほどでした。
コーヒーとしては成立していますが、やはりこの豆の個性を味わうには行き過ぎたと思います。スタンダードのピークと比べてどっこいどっこいという感じです。ちょっと勿体無い焙煎ではあります。
#08 ブラジル フルーツバスケット 200g
特徴的ではありますが、どこの焙煎でも今一つピンとこない豆でして、自分が先回行ってみた分でも、ピントが合わない感じは相変わらず、今回はと言いますと、こちらは焙煎度としては、この豆の特徴が残るギリギリの深さという感じです。ほぼシティ相当。特徴的なフレーバーを楽しむには、たぶん、10日程度待ってみないとなんとも言えない感じはあります。甘みも感じられてそれなりにいい豆であることは伝わる状態ではあります。現時点では評価は困難。
#09 ブラジル フルーツバスケット 200g
深めのハイくらい?と思ってみたのですが、実際には8とほとんど変わらぬ焙煎でした。やはりこの豆はミディアム相当から少しずつ深く焼いてゆくような加減で試してゆくべきだったと思いましたが、手元にある分をもう焼き切ってしまったので、たぶん次回試すとしても、別のクロップになると思います。誰にでも特徴的と感じられるいいブラジルないかなと思っているのですけれど、ピークのアロマはそれなりに突出しているものの何かが弱い感じがします。いまのところ。
#10 ブラジル ダテーラ農園 200g
今回扱ったブラジルの中でもっともフルーティな香りがしています。テイストはまずます。こちらもシティと言っていい焙煎度で、スペシャルティ感を楽しむには炒り過ぎだと思います。硬い感じが出るのは仕方がないのですが、覚めてくると、フルーツ感がはっきりしてきて、いぜん、別のクロップでいただいた時も、スタンダードではまず感じられない良さを感じましたが、こちらも期待できそうではあります。なんと言っていいのか。浅煎りで飲むには、もう少し、品のようなものがあればいいのになあと思ってしまう自分がいます。いいのはわかるんですけど、どうしてももう一回飲みたいかと言われたら、次は半年後でもいいかなあと答えたくなるような、なんなんでしょうねえ。
#11 コロンビア とある農園エクセルソ 200g
プレミアムクラスの高い豆とかはまた別の世界があるかと思いますが、スタンダードの2倍くらいまでの価格帯のスペシャルティに限ればコロンビアは個性が控えめなものがおおい。ブラジルに追いつけ、追い越せで頑張っていた頃の惰性か、外観の品質はとても良い反面、風味については、量を重視した時代が長く、特徴がないのが、コロンビアの最大の特徴としか言いようがないものが多い。でもこれはちょっぴり個性も感じられて、なおかつうまく扱えれば高価ななんとかマウンテンとか言っても通用しそうなくらい甘みも出るし、そこそこ上品な酸味も出るし、コーヒーらしいコクもそれなりには出てくれるのです。今クロップはどうか。このバッチについては、少々焼き過ぎでした。これまで焼いてきた分は収穫から時間が経って少し枯れていたんでしょう。同じように焙煎しようとして、少し行き過ぎた感じはあります。素性の良さは感じられます。豆の香りからすれば焙煎はまずまずで、少なくともこけいなそうなので、ほとんど取り出すタイミングだけの問題とも思えます。→うっかりしていました。こちらはカフェインレスでした。これでラストにしようと思いました。
#12 ブラジル トミオ フクダ 200g
#27よりもこちらの方が深煎りです。一口目はスタンダードとどこが違うの?と言われそうななんの変哲もない感じで、凡庸ですが、そのイメージがどこまでも壊れない感じです。これがスタンダードだと、あるところから、ガラッと崩れるような感じになりやすい。冷めてくると他の中南米の評判のいい地域の豆といい勝負をしてもおかしくないくらい、余計な風味がしない。やはりこの豆らしさを感じます。
#13 グアテマラ とある農園 200g
#28より深い焙煎です。この豆の特徴である柑橘系のフレーバーや酸味が感じられないところまでいってしまいました。この辺りでやっと気がついたのですけれど、今のサブを増強した条件だと、以前、210度で降ろしていたのを205度で降ろさないと近い仕上がりにならないくらいに、誤差が生じていることにこの辺りでやっと薄々気がついてきりかえようか迷っていた頃です。このあたりまでバッチ数が進んでくると豆から発散する香りは素晴らしくて、少なくとも外側は完璧なまでに火が入っているのがわかります。
いずれにせよ、ここまでいってはいけないなと思った焙煎です。こちらも冷める前はスタンダードのグアテマラにしては雑味感が少ないかもなという感じのなんの変哲もないグアテマラです。
この銘柄、以前はこれ以上深く焙煎してもそれなりについてきてくれたのですが、こちらは入りすぎでした。以前期間限定のお買い得エチオピアを仕入れたことがあったのですけれど、それと全く同じような結果で値段は4割増以上しています。もっと浅くいって判断しないと判別は難しい。期待していたよりは雑味感も出やすそうな感じです。
#15 エチオピア とあるウォッシュト 200g
14とまったく同じ産地で精製だけが違うものです。熱いうちは正直ブラインドで正確に見分けられる自信がないくらい似通っています。そういう焙煎しかできない自分のスキルもあれ、ですが、今クロップに関しては扱うべきかの、判断は当面保留せざるを得ません。
思い切って早めに降ろした分です。やはりこれくらいのタイミングでそろえてエチオピアだけでも比較すべきだったと思いました。モカらしさもしっかり感じるし、雑味感もさほど感じさせず、飲みやすく、スィートしかも程よい酸味も感じられるカップです。一部のエチオピアに見られるトイレの消臭剤みたいな人工的な香りのついたレモンのようなクセがなく、おだやかな性質を感じます。置き場所が確保できれば一抱えほしいのですけれど、無理かな。
と、やっとここまでで折り返し地点を過ぎましたかね。
とりあえず、一休み。