#21 マンデリン アチェ 200g
知り合いに頼んで分けていただいた貴重な豆。最初の一口は、妙に酸が重く失敗したかもと焦ったのですが、少し冷めると、スペシャリティのマンデリンらしさが十分に味わえるカップに変貌していました。やはりいい豆ですね。同じ地方でも以前17バッチ焼いた分とはかなり印象が変わります。→冷め切った後、さらにさえます。原料の良さは今回の焙煎の中でもピカイチレベルかもしれません。
#22 ブラジル フルーツバスケット 400g
焙煎度は200gとそう変わらないはずなのですが、こちらの方が芯まで火が通ってなおかつ外側はそこまで加熱されていない感じで全体にフレーバーが残っています。やはり今回のバーナー設定では200gはきつい。400gだと以前よりひょっとしたら改善されているかもしれません。ただ、RORのカーブはとても判断が難しくて、もう全く別のプロファイルを書くつもりでいないとうまくいかないと思います。途中焦って早めに切り上げた割には結果は良好でした。
→冷め切った後、かすかな渋みがありますが、甘味も強くなります。
#23 ブラジル フルーツバスケット 500g
400gと比べてどうか、かなり微妙ですが、フルーツバスケット感は残っています。
やはりこれくらいの焙煎量がないとやりにくい焙煎というのはありそうです。もう少し増やしてどうかも試してみたくなるところです。一度は800、1200、1600といった刻みで焼いてみたいと思いました。
→冷め切った後、かすかな渋みがありますが、甘味も強くなり魅力は増します。一番まとまっているかも。
#24 ブラジル フルーツバスケット 500g
23とほぼ印象は同じです。ブラインドで区別がつくかわかりません。これくらいの量になると、一定したペースで焙煎するには好都合なようです。3キロの最小焙煎量を500gからとしている方がいらっしゃるのも納得できるような気がしました。
→冷め切った後、3つの中ではもっとも深煎りに感じます。よくみると液体の色も濃い。少し豆の量を多くしすぎただけかもしれない。
#25 ブラジル プレミアムショコラ 834g
少々の煎りすぎ感あり。その割にはパリッとした感じも出ていません。作業性では800-1200gは比較的良好だが、この焙煎量を選ぶ意味はテイストの点ではないかもしれない。慣れればまた違ってくるかもしれないが、今の所メリットは感じない。
#26 ブラジル プレミアムショコラ 2400g
さすがに26バッチ目となるとこの焙煎量でも浅煎りできるのではないかと挑戦してみたものです。ちょっとムラが目立ちます。ピーチ感もちらほら。少し渋みもあります。焙煎としては若干不完全感は残りますが、適切にハンドピックして抽出で救える範囲です。これくらいの量でまとまると、ある意味、そこそこ無難な結果になりやすいのですが、もう少し時間をかけて焙煎しないと無理なようです。最低でも15分くらいかけるつもりでないと無理そうです。それで、ハイからシティくらいまで持って行った方が、ショコラ感もでてよさそうです。高級なスタンダードみたいな線でまとめたい時だけ、この焙煎量を使うことにしようと思います。
→完全に冷め切った後は、すべてのブラジルの中でももっとも落ち着いた印象になり、特に焙煎に傷は感じません。不思議なものです。こういうところが大量にまとめて焙煎するメリットです。もう少しプレミアム感が出れば焙煎としては満点ちかいのですが、これがなかなか難しい。
総括
今回やってみて、最初の3または4バッチくらいはパイロットバッチとして別枠としても、少量焙煎でもトータル20-21バッチくらいまでに抑えた方がよさそうです。今回のベストバッチが21として、実際、ここを過ぎるあたりから、投入温度を整えるために使う時間の割合が増えて効率も落ちるし、その割には焙煎に特段改善も見られないので、たくさん欲しければまとめて焼いちゃいなよ、という世界になります。ちょうど今使っている車の後部の空間に効率よく乗せられるのが18バッチ分くらいなので、最初の3、4バッチ分を少量でまとめたとして、21バッチまでにするとうまく収まります。
(1キロ以上のバッチを繰り返す場合の12バッチ目くらいに相当します。)
次回は標準焙煎量は400、500、600、それとも1,2kg 1,6kg 2kgあたりがベストかもう一度探ってみてもいいし、もっと寒い季節にどうなるかみるために、暖房代わりに40-50バッチくらいやってみてどうなるか試してみたいものです。実際、今回も体力的には32バッチくらいなんでもない感じでしたが、お豆と違って40度を超える暑さにさらされていると、10時間が限界でした。