The Coffee Roaster House

just around five pounds retreat

デカフェ屋としての再出発

先日、試しに少量焙煎したカフェインレスと某スペシャルティクラスのグアテマラを再評価してみました。

両者ともクラストを割る時に少し、焼き芋感のある焦がしカラメルフレーバーがするところまで焙煎しており、焙煎時間も12分前後かけた状態で、焙煎直後は焙煎した本人すら、どちらがどちらかブラインドでは判断がつかないレベルでしたが、ようやく落ち着いてきて、たまたま購入した廉価版の電動ミルで比較してみたところ、なんとデカフェの方がしっかりとしたスペシャルティ感が出ていて好印象です。

むしろ、普通のスペシャルティの方が霞んでしまう。

もっと工夫すれば逆転もあり得るでしょうけれど、やはり無駄に高いと言い切れないところがありまして、デカフェでも結構いけそうです。無理に産地の特徴を残そうとすると、どうにもカオスな世界に入り込みやすいのですが、そこを抜けてあるところまでいりあげると、思いのほか、すっきりクリアなカップに変貌してくれるので、下手なスペシャルティよりも断然飲みやすく、癖もなくてとっつきやすい。

ただし、問題はデカフェを焙煎していると、5バッチ、6バッチもすると辛くなってきてしまうんですね。普通のコーヒーなら12バッチくらいなんでもないのに。

あまり安いのは置いといて、きちんとした品質のものでしたら、20バッチくらいなんでもないんですが、これは困った。

仕方がないので、普通のコーヒーと半々くらいに焼いて行こうかと思います。

それと、どうしても産地の特徴がほとんど消えかかるくらいまでいってしまわないと。どうしてもコーヒーらしさが感じにくいんですよね。

ですから、デカフェを何種類も扱うというのはなしにして、原則1銘柄で追加で限定もう一つ。その中で焙煎で差をつけて3、4種類くらい。

それからスペシャルティのうち、クォリティの高いものに限って、数量期間限定で1種類という感じで行ってみようと思います。

デカフェ専門店というのはなかなかに難しそうです。

ただ、煎り方でそれなりにアクセントつけたりはできそうですので、それなりに面白いといえば面白い。

ある意味、焙煎が主役になりやすいわけですからね。

と、その後、再評価の最中に、あるところから急激に雑味感が増してまいりましたので、今回採用予定だったデカフェの銘柄は迷宮入りとなる見込みです。

日本でも有数の販社の商品なのになあ。残念。