The Coffee Roaster House

just around five pounds retreat

r103改の適正焙煎量の下限値を探る③

カンピュータの指示に従って750gから始めた先回のテストでしたが、やはりそのまま750gで3回続けて、次に800gと言った具合に試して行った方がもっとはっきりした結果が出たという気がしました。

念の為、今お借りしている場所の水道の水をそのまま使って再評価したところ、一番好ましいと感じられたのは800gで焙煎したバッチでした。900gがより無難で次点、700gが僅差で続き、1.6kgのバッチは少しもやもやしているものの、多分落ち着くところに落ち着きそう。750gのバッチはやはりというか、最初のバッチだったこともあり、少しこのままでは利用しにくい雰囲気が。ということでちょこっと脱酸素剤の力をかりてみようと思っています。

よくみてみると、800gでのバッチは表面に程よくムラができていて、それでもなおかつ内側には十分に火が入っています。少し焙煎がすぎたかもと思っていたのですが、逆にこれがムラの程度とうまく、噛み合っていまして、あまり尖った酸味を感じさせず、農園指定の名前通りのフレーバーをそこはかとなく主張しています。焙煎としては成功といえると思います。

必ずしも750gにこだわらず、650から900g位の幅で豆の状態に応じて可変させてもいいかもしれないのですが、次回は単純に750g 800g 850gで複数回やってみて比較してみてもいいかもしれません。豆は違うかもしれませんが、同じように焼けるかどうかです。

自分は思うに、ある程度、豆の状態に応じて初期の火力を調整する必要はありますが、基本的に特に理由がなければその後、火力の調整をする必要はないと考えています。

もちろん、予定のコースを大きく外れそうな時や暴走気味な時、逆にあまりにスローペースでどうにもならない時は仕方なく修正せざるを得ないわけですが、極力そういうのは避けるべきで、そうするとバッチ数が繰り返すとだんだん火力の調整は後半部分だけになって、後はほとんどベタです。

できれば豆の投入量だけで調整して、すべての豆を全開で焙煎できたら楽でいいのになあ、といつも思ってしまうクチです。

ものぐさに聞こえるかもしれませんけど、コーヒーの場合例外的に、豆が発熱する分のケアが必要となるのである程度、後半の修正は仕方がないとしても、一般に調理の過程で頻繁に火力を調整したりするのは意味がないわけで、できれば最初から一本焼きできた方がいいはずです。余計な操作をすると、焙煎後のエージングがヘンテコリンな経過を辿ることになって、カオスになります。コンテストで勝負するなら別ですけど、豆売りには向かないと思います。