The Coffee Roaster House

just around five pounds retreat

24分の1のギャップをどうするか、中間結果 惨敗か!?

R103の最大焙煎量3キロに対して、125gというのは24分の1です。工夫すればこの焙煎量で連続焙煎もできるでしょうが、そんなことでは3キロを使う意味がない。

これまでのところ、この焙煎量での結果が最上で次が2.5kgでの焙煎になるわけですが、2.5kgというのは125gの20倍です。2.5kgになると3キロいいところもあって、焙煎後に徐々に尻上がりによくなって、物によっては2ヶ月、3ヶ月経っても楽しめる焙煎になったりという方向に持っていきやすい。ただ、クォリティ的にはいろいろ制約が。

ガスを新しくしてから、新しい環境で戸惑っていましたが、設置を見直して操作方法を変えたら、焙煎量関係なく、かなりスムーズにコントロールできる状態にできたので、その大きなギャップを埋めるために、やはりその中間の4-5倍くらいの焙煎量をためしてから2,5kgに行った方が無駄がないのではないかという思いもあり、再度600-650gでの焙煎を追試してみることにしました。

600gでの焙煎に豆を変えて連続して挑戦したものの。操作そのものはある程度思い通りできるのですが、結果は思うようにいかず、狙っていたよりも遥かに深めの焙煎になってしまいます。通常焙煎してからの色の変化は徐々に浅くなってしまったりしますが、今回は逆なんですよね。焙煎直後の印象よりも深く見えます。

で、どうもほとんど伝熱に頼った焙煎になってしまっているようです。あと、変な話ですが、125gでの焙煎以上に豆温度計の表示が当てになりにくいというか、プロファイルが当てにならない感じがするのです。

結局サブバーナーを使って熱風の割合を少し高めるなおかつドラムの過熱を抑えることはできているはずなのですが、発生した熱風のほとんどが豆の上をすり抜けていっているので、効果は限定的なのでしょう。しっかり早めに焙煎は進行していくし、見た目ではムラは少なく見えるんですけれど、肝心の豆のフレーバーは飛んでいってしまっていて、あまりいいところがありません。(逆にもともとあまり風味の出にくいデカフェの焙煎にはひょっとしたら向いているかもしれないのですけれど。)

早めに降ろしたりしたところで、これまでのところは、どうにもできそうにない。

せっかく改造したりして色々やっているのですから、もう少しやり方を変えてこのくらいの焙煎量でもクォリティの高い焙煎ができるように、サブバーナーのバランスを変えてもっと熱風のムラが少なくなる方向でトライしてみようと考えて準備はしているのですが、もう一回、新しい構成で試してみて、難しいようでしたら、本当に1,8kg以上の焙煎で通そうと思っています。

ということで試しに、初めて1,8kgという焙煎量にも挑戦してみました。

結果は、1,6kgよりも遥かに火力に余裕を感じましたが、調整の加減が分からずカロリーオーバーで狙いを大きく外した深煎りとなってしまいました。

今まではカロリー不足で泣いていたので、どうしても最初だけは全開から落とす気になれなかったのですが、移転前の環境で小さなボンベを使って15000kcal/h発生できるはずの特殊なバーナートップにつけかえた条件よりも遥かに強大に感じるパワーでした。

どの程度落としていいのか全く見当がつかず、まいりました。

今回、焙煎開始後に何度もガスの供給が自動的に止まってしまったのですが、そのことから考えても、バーナーの仕様上のカロリーの合計よりも多めの15kWオーバーの熱量が出ている可能性があり、ガスの流量は本当に上昇しているようです。推定10%前後火力が上がったのは間違いない様子。

今の状態ですと、本当に冗談抜きで、3-4キロくらい入れて最初から行った方が楽に煎れそうな気がします。

コントロールしやすければ1,8kgも2,5kgも大して変わらないのですが、1,8-2,2kgあたりの分量での火力調整の幅を覚えていれば、ちょっと豆が余った時、まとめて焼くとかいうのも自在にできるし、豆の特性によって量で加減してもいいと思うので、次回再度挑戦してみます。