The Coffee Roaster House

just around five pounds retreat

2022年最後の大改修 ② エアフローのコントロール

焙煎機中の空気の流れを排気と呼ぶのは間違っていると思っています。

本来は豆が実際に触れている空気のことを論じなければならないはずです。

それとだいじなのは燃焼室に入り込む空気の流れです。今回、特にメインバーナーの燃焼を安定させるために、燃焼室のバーナーの下部に整流板を作成してコントロールすることにしました。0.7kpa以下に絞ったときにも赤火が出にくいようにしたいのです。

せっかくバーナーの数を減らすまでしてもかえって1.0kpa以下で赤火が出やすくなったりするのでなんとかここを改善して年式の新しいフジと同等程度に持っていきたいところ。火力を絞るためにガスの流量が減るとどうしても空気の流れも弱くなりますから、不完全燃焼になりやすいのです。ですからブンゼンバーナーの下側から空気が入って上にスムーズに抜けていくように調整できるようにする予定です。

それから、ここ2年近くインバーターで風量を可変させていろいろやってみていて、感じるのは、同じような風量になっているように見えて、配管の途中が詰まっている条件でギリギリまで風量を強めた方が良い結果が得られるケースがしばしば、いやほとんどであることです。これ、湿度の条件とかによっては真逆に感じることもままあるのですけれど、特に少なめに焙煎している時は顕著です。

燃焼室に入る空気の流れからファンからでてゆくまでの空気の流れをコントロールしたいわけですが、そこで検証のために以前使っていた最大限に近い風量のファンに再度変更することになりました。

風量のコントロールに関してはやはり一番簡単なのは、もう当たり前にダンパーを操作することです。

ドラムに入る直前の熱風の温度とはまだ差があって、バックパネルの影響をどう捉えるかなのですけれど。最近、燃焼室の温度を測る温度センサを復活させまして。

少なくとも半熱風の場合、ダンパーをギリギリまで閉じていた方がバックパネル自体も素早く必要な温度になってくれますので、今の火力の条件だと、本当にあっという間でいい条件に持ち込めます。だから焙煎のスタートを景気良く始めるには締めた方が近道のようです。

ということでドラム内の熱風の温度を調整するにはやはりダンパー操作が最適かも。

うまく行くには、ベースになる風量は大きめの方が好都合。できればダンパーを一番絞った条件でも焙煎できるくらいにしたいわけですから。今のファンではどうしても物足りない。

田口さんが4Fの屋根のはるか上まで届くくらいに煙突を伸ばすように言われていたということですが、まさにこのことなんだろうと改めて思いました。