The Coffee Roaster House

just around five pounds retreat

ふたたび復活の日 序章 2

まだ不完全な状態ですが、先日とりあえず9バッチほど連続して焙煎してみまして評価しまし’た。

最初のバッチは200gから。実質予熱はほとんどゼロタイム。投入温度プラス40度の時点ですぐに火を消して、焙煎を開始したため、最初のバッチはさすがに温まり切れていない感じです。

3バッチ目までは完全に豆の発散する匂いだけが頼りの逆転焙煎で4バッチ目から通常の焙煎方法だったのですが、ひょっとしたら最初から最後まで逆転方向で焙煎したほうがかえって良さそうです。ある程度の量の豆が入って回っていないとフロントパネル自体も温まりにくく、なかなかギアが入らない感じがします。

焙煎量を500gにアップした時点ですでに少し排気を上げなくてはならなくなって、火力もあげることになりますが、もうこの時点でサブバーナーとのカロリーのバランスがかわってしまうことと、サブバーナーが付いていない側から流入する冷たい空気の影響が強く出て、メインバーナーの火力を上げても十分に間に合わなくなるため、やはりサブバーナーをさらに数を増やす方向で増設していかないと思うような焙煎はできそうにありません。

今回は本当は12バッチまで行くつもりでしたが、9バッチ目の途中でサブバーナー用のガスがなくなり、仕方なく、途中からメインバーナー単独の焙煎へと切り替えて終了。全体的にサブバーナーとメインバーナーのバランスからして、今考えている焙煎での最大焙煎量は1キロ未満に抑えたほうがよさそうです。一応、サブバーナーを最大4倍までカロリーアップしてどのような結果がでるかためしてみるつもりではありますが、やはり半熱風らしい焙煎をするにはある程度メインバーナーでドラムを炙る感じで焙煎するのが不可欠で、メインバーナーのカロリーが十分でないと半熱風らしさをキープしつつ熱風式に近い焙煎をするのは無理なように思います。

それと、やはり独立排気だと時間の短縮自体はさほどではないものの、テンポ良く焙煎できるのは良いです。冷却のことを考えないで自由に投入のタイミングを決められるので、やり直しといったことがなく、冷却自体も急がなくて済むので十分にできます。さらに冷却側はサイクロンの抵抗から解放されて標準構成よりも強力になりますし、排気も実際にストレートに風が流れている感覚があって、ダンパーを操作したフィーリングも素直に感じます。あと、小さなことですけれど、わざわざレバーで冷却と焙煎側と切り替えなくて済むのもいいですね。慣れていてもたまにやるとおもいますけど、レバーを戻すのを忘れて焙煎を始めてしまったり、冷却開始してから慌ててレバーを操作したりというのが、ないというか、必要ないので、これがよい。ついでに攪拌モーターと冷却ファンが同時に回転開始するように配線を入れ替えましたので、すべてがワンタッチで済んでしまいます。

これに本格的な(といっても補助ファンなしで焙煎が成立する最小限程度)煙突を組み合わせてみるとどうなるか、ちょっと楽しみです。

煙突は必要悪とまでいってきましたが、やはりドラフト効果で自然に排気温度が上がるにつれて排気量も上昇する仕組みは悪くありません。さらに高いところから煙やにおいを拡散させたほうが周囲への影響は軽減されます。

また空気の流れ方も煙突の真上にファンをつけて自然に換気するのと同等の条件なので、下からファンをぶん回して無理やり上げるような無理がありません。ゆっくり自然の効果で排気されるのは地味によいのです。掃除の手間と風の影響を除けば。

今回はインバータ制御した排気ファンを採用しているので、風の影響を受けたとしても、その分をリアルタイムで補正できますし、4階の上まで上げるレベルの立派な煙突を用意しなくても同等の排気が可能です。少しぐらい詰まったとしてもファンの回転を上げて補正できるというのもありますけれど、なにより、クリンカーも結構ファンの手前で止まって煙突までいかないので、掃除の手間も結構ミニマムで済むと思います。

排気ファン周りの点検だけはこまめに行わないといけなくなるのですけれど、これといったネガもなく、この方式はメリットは多いはずなのです。