The Coffee Roaster House

just around five pounds retreat

2019-10-01から1ヶ月間の記事一覧

ひょっとして、あと、もう少し?

今回、初めて、豆を洗ってみました。800g弱のプチ高級なイルガチェフが中途半端に余っていたので、思い切って実験台に。 9.7%の含水量の豆に対して8%の水分を吸わせた状態で、投入。(本当はもう少し水分を切って投入すべきだったとは思います) これでや…

秋の味覚のこんがりおまめ②

そのままでも実はいけます ちょっと、あるところの炭入り食パンというのを試してみました。 単に炭が入っていて黒いだけだと思っていましたが、そうでもありませんでした。 意外にうまい。 コーヒーもイタリアンになると、ほとんど炭にお湯を注いで滴る水を…

投入温度とドラムの温度、そしてインレット(吸気温度) Charge, Drum and inlet temp.

ごく一般的な豆温度を測れる業務用の焙煎機の場合、投入時にどの温度を選ぶかが焙煎の最初のステップとしてあります。 例えば富士の場合で、適正焙煎量の最大値を最初に焙煎開始する際の目安は通常200度あたりから。 連続して焙煎する場合、窯が温まるにつれ…

北九州珈琲スポットめぐり② 

若松区に新しくできたカフェのプリンとコーヒーです Michikusa Fikaといいます。プリンとても美味しかったです!

TPとボトムと中点を測る

豆温度についていろいろ書いておりますが、ボトムについて、ごく一般的にいえば、その窯指定の標準的な焙煎量で始める場合、摂氏100度あたりで底を打つペースで焙煎を組み立てている方が多いようです。 例えばそこから、一ハゼは180度として、8分後とすれば…

秋の味覚のこんがりおまめ①

いよいよ秋も深まり、あったかいコーヒーが恋しい季節になってまいりました。 今のところ、くろちゃまめの商品はコーヒー色をした豆、と茶色と黒のお湯ということになっておりまして、まだまだこれがコーヒーでございと、上段に構えてお出しするようなもので…

そこで、豆温度

BT つまりBEAN TEMPとは豆温度ですが、いったい何の温度を測っているのでしょうか? Loringみたいなアメリカの新しいメーカーの場合、どちらかというと豆の表面温度を測ろうとしているかのようです。これは循環型の熱風式ということも大いに関係していると思…

中点(正しくは宙点?)と豆温度(TPとBT)

フジロイヤルの焙煎において、重視される項目に中点(本来の意味としてはおそらく宙点)という概念があります。 英語に直訳すればターニングポイント、豆を投入した後、下がっていた温度がいったん底を打って上昇し始める、その底の部分の温度と時間のことを…

ニュートラルと中点と豆温度と

フジロイヤルでのローストにはニュートラルという概念があります。 何をもってニュートラルと呼ぶかはさておき。 普段、業務でフジを使うことのない方でも、ディスカバリーなどでローストする際は、投入口に手をかざしている方がほとんどなので、共通言語と…

小さなおなべの宇宙論 番外編 遠赤外線と炭火焙煎

遠赤外線を使うと豆の芯まで火が通るという説があります。 それも炭火だとさらにいいという話もあります。 遠赤外線ヒーターをつかっただけのなんちゃって炭火焙煎も結構あるようですが、 それをOKにしてしまうと、普通のグリルで煎ったコーヒーも炭火焙煎に…

おなべのなかの小宇宙⑧ 酸の本質とは? 酸味不要論と深煎り無用論 the sun and acid

深煎り派の方にはコーヒーの酸味が苦手といわれる方が多いといえます。 対照的に深煎り否定派の方は、コーヒーに酸味を求められる方が多いと思います。 でも、くろちゃまめにとって、どちらもいっていることは同じ、と思ってしまうこと、しばしあり。 まず、…

小さなおなべの宇宙論 ⑦ さらなる深煎りの世界 Deep in the dark matter

2ハゼが完全に終わってしまったら、超新星爆発の後、それはもう完璧にブラックホール、ほとんど何にも残らないかもしれない。 フレンチなんてとんでもない、もったいない、と、つい最近までそう思っていた、くろちゃまめ。 でも、おまめによっては、純粋なブ…

小さなおなべの宇宙論⑥ 深煎りと2ハゼ不要論 How deep can we go after the second crack

1はぜ開始の次の段階には、現在の宇宙に相当する多様性が溢れていると思う、くろちゃまめ。さらには2はぜには、2はぜの大切な役割があると感じる、くろちゃまめ、でもあるわけですが、世の中には深煎りをされる方でも、2ハゼは不要と言われる方が結構いらっ…

小さなおなべの宇宙論⑤ 2ハゼとは何か Is send crack a super nova?

コーヒー豆が加熱されて、最初にぱちっとはぜるとき、それは1ハゼと呼ばれます。はっきりいって、ポップコーンができるのと大して変わらないくらいの温度です。もっといえば、ポップコーン製造機でコーヒーも煎れたりします(安いものほどバイメタルの温度セ…

小さなおなべの宇宙論 ④ 1はぜ前後の世界 The 1st Suns

1st sunsとは宇宙が始まった最初の段階で生まれた星々のことです。 ほとんど最初の数千万年の間に燃え尽きたとされています。 1ハゼ開始後の世界は宇宙の進化に例えるならば、最初の第一世代の星たちが誕生しはじめた世界といえます。 フレッシュな宇宙、新…

おなべのなかの小宇宙③ 1はぜの真相 facts around the first crack

1ハゼはひとつのまめにとってビックバンにも相当すると書きましたが、実際のところ、まめ一粒でコーヒーを淹れることはできません。焙煎の途中で豆をかじったり、潰してみて、焙煎度を確認する焙煎者は多いのですが、それをしたところで、最終的にコーヒーを…

小さなおなべの宇宙論 ② ミクロの小宇宙 micro oven or a micro universe?

1はぜの前後にビックバンにたとえられるほどの大きな変化が豆の中で起こっているのではないかと書きました。 そしてハゼの衝撃波が伝わることでまめの中の新しい成分の生成が促されているのではないかとも書きました。 いずれにせよ、1ハゼのタイミングの豆…

小さなおなべの宇宙論① 序  the beginning

いわゆる珈琲はどこからが珈琲になるのか、もっといえば、生豆はどこからコーヒー豆に変身するのか、あえてくろちゃまめ的に定義するならば、それはずばり、1ハゼの瞬間だと思います。 理想的には、全部の豆がハゼ終わった時が、完全なるコーヒーの誕生。も…

コーヒー豆は量子レコーダー Coffee bean as a quantum recorder

焙煎をしていて不思議なこと。途中でトラブルがあると必ず、焙煎後の変化に影響すること。 例えば、ガスの火が消えて、慌てて付け直すと、本当に、 焙煎当時がよくてその後、劣化したように、感じ、そのあと持ち直して、それなりによくなること。 途中で火力…

ドラム・本体の分解整備 本体内部を探訪(清掃)する

ようやく外れたドラムの外側。たくさん灰が溜まっていて、まるで焼却炉 あちこちに灰が溜まったママでした。どうりで焼肉パーティっぽい匂いがするわけです。 相当の高温になっていることがわかります。 わざわざ、灰がたまりやすい構造になっているところが…

ドラム・本体の分解整備① 重いドラムを支える縁の下の力持ちベアリングを交換する

新旧ベアリングの比較(6008Z)NTN 新しいベアリングはグリースを使っていませんのでスッキリ見えていますが実際に焙煎を始める時には食品用のグリースを少量充填します。 もう一目でわかるくらい、日本のトップメーカーのベアリングは優れています。見た目…

27年?の眠りから目覚めよ、トーマス2号! バーナーの復活編

塞がっていた真ん中のバーナーを復活させました。簡単に取り外せます。電球を取り替えるみたいにして交換も可能です。 写真では赤火っぽく見えますが、一次空気の調整はノズルを直接ゴリゴリする必要があるようで、当面は手付かず もう少し酸素が欲しいです…

ドラム・本体の分解整備 ドラム回転駆動用モータの整備

ドラム回転用モータ やっと外せましたが、最初にトライした時は、ラチェットの先につけたソケットが割れてしまいましたので、新しいソケットで挑戦。 下のゴム主体の板は完全に硬化してほとんど意味をなしていなかったので交換します。最新の制振効果のある…

排気ファン・モーターの点検整備 ベアリングの交換前後の比較

毎分1710回転というと大変そうですが、1秒あたり、30回転 ex motor before ギーとかキーという音が地味に耳障りです。(カメラのマイクの性能の関係で穏やかに聞こえますが、実際はもっとうるさく感じる) ex motor after まだごとごとした感じはありますが…

排気ファンモーターの点検整備 ベアリング打ち直しの前後比較 

回転子を取り外したところ。マブチモーターより簡単です。 後ろはあまり痛んでいないのですが、前はもう交換するしかありません。ついでですので、当然両方交換します。なぜかブレーキがついています。排気ファンにブレーキが必要とは知りませんでした。 モ…

ドラム・本体の分解整備② プーリーとドラム外し

まさにプーリー 外し。これがないと大の大人3人がかりでも取れなかったかもしれません。 本来なら、ここまでしないで外れるはずですが、コーヒー豆から出た油脂と思われる成分が軸を伝って、プーリー のところまで達して固まって固着していたので、簡単には…

ドラム・本体の分解整備① 前ブタの清掃と前ベアリングの取り外し方

まっくろけです 前蓋を外したところ。使い込んだというか、ノーメンテで通したという感じです →後でわかりましたが、この黒いのは取らない方がよかったと思います。 前蓋を外して後ろ側を見たところ。分厚いタール が付着していました (写真ではすでに大半…

FXの詳細 イスラエルから古い機種を逆輸入しました 嘘)

1992年製 R103 27年選手です 今、中古は新古品に近いものを除くとほとんど韓国や中国など海外に輸出されています。一昔前の商用トラックや中古車の世界と同じことが起こっています。中古にしたのは予算の関係のありますが、やはりその、あちこちに穴を開けた…

早くもドック入りのトーマス2号…クリンカーまみれの冷却機の清掃など

正面の象の鼻みたいな部分を取り外した裏にある配管のアップです。 ダンパー前のスペースにかなりのカーボンが残っていました。 ほとんど除去した後なので、写真ではわからないと思いますが、手のひらにいっぱいくらい黒いカスが溜まっていました。直接豆が…

排気ファン・モーターの点検整備 とりあえずの分解清掃

排気ファンユニット(羽を外したあと) まさか工場出荷時にこの状態はありえないので、交換済みの模様 この個体、排気ファン、モーターユニット部分のめだつところはさすがに清掃してありました。 3キロ 窯に対して、200Wのモータはオーバースペック気味です…