そういえば、最近、もう一つの中華鍋も赤錆が出やすくなっていたしなーと思って、
今回初めて温度センサを使って、油慣らしをやり直してみることにしました。
この鍋は北京鍋としては3代目、途中で使った安めの炒め鍋を入れると4代目なのですけれど、最初に奮発して購入した鍛造のタイプと比べて、自分の使い方では特に劣ることもなく、しかも、今の感覚ではかなり格安だったのでいい買い物ではあったのですが、油慣らしについてはうまくできていませんでした。後、せっかく家庭用コンロで使うには大きすぎるくらいの30cmを選んだものの、焼き物をするときはどうしてもムラが大きくてその点では実用に乏しくて、結構使いにくいはずのフライパンの方を頻繁に使っていました。もう少しコンロから浮かせて使えばいいんでしょうけど、そうすると自分としては高くなりすぎて扱いにくくなってしまう、なかなか難しいもんです。
それでもたまに、煮物をしたりもしますし、それなりには出番があります。
頻繁に返す必要があるものだと、やはりフライパンよりやりやすいですからね、
今回は、その性質を利用して焙煎に応用できないか検証するのと同時に、ついでに油慣らし、しなおしてみようと思いまして、実験してみました、
残念ながら、みていただけるようなちゃんとしたデータは取れなかったので、今回はグラフなし。
結果は、あまりに鍋の底の温度のムラが大きすぎて話になりません。
焙煎にプライパンや炒め鍋の類を利用したいときは、なるべく温度のムラが生じない条件に持ち込むべきで、板厚は最低でも2mmとか、できれば鋳鉄並みの4mm位は欲しい。それと今回の中華鍋の場合は少しコンロから離した方がよい。ただ、この北京鍋は板厚が1mmしかないので、もともと焙煎に使うにはそうとう無理がありそうです。
返しやすい中華鍋の特性は思ったほど、メリットにならない感じがします。
なぜかというと豆が高く積もった状態は上と下の豆の条件のばらつきを拡大してしまう。その点では平らな方がいいくらいなのです。
ただし、今回油慣らしについては成功したと思います。
じっくり10分弱ある一定の温度を保てる条件ですと、比較的低めの200度からそう離れない温度でも皮膜はついてくれるようでして、ちょうど焙煎を終える頃にはそこそこいい具合に油慣らしは終わっていたりします。
どうしてもうまくいきにくい柄の部分の近くは別工程になりますけど、コーヒーの油そのものの性質はともかく、コーヒー豆、油慣らしに向いている、というか最適かもしれません。