Coffee Beans Kurochamame

for Dripbags, Coffeemakers and hand-brewing

ディスカバリーとつきあってみてわかったこと ③

排気について、ここでは特殊な深煎りなどは除外して考えます。

業務用焙煎機のメリットは排気を調整できるところにある。

排気を自由自在にコントロールできないとプロとは言えない、とか。

逆にスペシャルティの世界だとダンパーをいじるのは意味がないという意見もあります。

どちらも実は正しいと思います。焙煎に最適な温度範囲というのは決まっていて、その範囲に収める操作が必要な場合があり、またそのような必要がない焙煎機の場合、原則ノータッチに近い方が望ましいわけです

ディスカバリーの場合、100g切るくらいでしたら、ダンパーは2固定くらいでないとかえってやりにくいかもしれません。これ以上絞っても意味がない。これ以上開いても大して効果はないかもしれません。

150gくらいまででしたら、まだまだダンパーを2-3の間の好きなところで固定で焙煎してもいいくらいですが、もちろんというか、ある程度火力と合わせて操作しても大丈夫なようです。大体2、3あたりで良さげです。4、5で焙煎できないわけではないのですけれど、無駄に火力を使うだけであまり意味がない。1まで絞るとするとちょっとうまく風が通っていない感じがするかもしれませんし、そのような焙煎したい場合、もっと量を増やしましょうという感じになります。150gなら最後まで一通しというのはあり得ない。ぶっちゃけ、清掃がしっかりできた直後なら、2固定で十分でしょう。そこから操作するとしてもせいぜい1段 3までです。

200gならどうか。こちらは火力に応じて調整、あるいは焙煎の後半に少しだけ開いてゆく意識を持った方がうまくいく場合が150g以上に出てくるかもしれません。

250gだとなおさら。でも必須ではありません。

200g超えるならダンパーの位置は固定するなら3以上が無難でしょうが、スタートは2でもありです。

無駄に開けても少しだけ火力を上げる必要が出るくらいで特に焙煎が改善されたと感じられない場合が多いかもしれませんし、絞ったままだと火力を上げても、火が入らず、こもったような匂いがしてきて、最後まで渋みが取れない焙煎になったりということもあるかもしれません。そこは焙煎量や水分量火力のバランスが効いてくるところですので一概には言えません。また日本の場合は湿度の影響も大です。

深めに煎れば煎るほど、焙煎の後半になるほど、シンプルに徐々に開けようとするのが普通ですが、ディスカバリーの場合、かなり正確に火力を最小近くまで絞ろうと思えば絞れるので、(いい調整器を使ってください)こまめに火力を調整すればダンパー固定もありえますし、逆に少し絞ってゆくとかしてもいいと思います。

また特に古風な焙煎をされる場合、250g入れて、1スタート、2スタートで3、4ないし5でフィニッシュというのもありでしょう。そういう時は焙煎量は多めで、焙煎時間も長めで。ある意味、クラッシックなフジの焙煎と言っていいかしれません。

ということであるものは必要に応じて使った方がいいけれど、無理に乱用する必要はなく、かえって無駄な操作が増えて逆効果になる場合もありうるということです。

確かに手が3本も4本も使えて余裕があれば、火力と連動して自在に操ってもいいのですけれど、そうなると2と3の間の3に近いところといった操作が必要になる可能性がでてきて、操作も大変になるし、焙煎のプランそのものを組み立てるのは容易ではありません。厳密にいってしまえば焙煎機のコンディションというのは、1バッチごとに変化するものだからです。

かといってダンパー操作が意味がないとはとてもいえません。

特にフジの場合は細かい調整は火力の微調整単体よりもダンパー単体でやる方が場合によってかんたんで確実なのかもしれないからです。

さらにいってしまえば、ほとんどの評価の高い舶来ものの焙煎機はある程度までは火力を上げ下げしても、焙煎に適切な温度範囲から逸脱しにくいように設計されています。

対照的にフジの場合、(ディスカバリーは特に?)ある程度ダンパーを操作しても、豆に触れる熱風の温度は焙煎が成立する範囲から外れにくいように作られていると考えてもいいかもしれません。排気操作の弊害みたいなものはそこまで意識しなくても済むのです。ですから、必要と感じたら、使わないと損という意見があってもおかしくないわけです。

 

ディスカバリーと付き合ってみて分かること ②

ディスカバリーは1キロと負けないくらいの火力があります。もちろん、500gまで煎れるいったろうにも負けていません。

そんな火力が本当に必要か あるいは有効に使えるかどうかカロリーを中心に仮に単純化して、考えてみます。

たとえばダンパーを2に固定とするなら配管が詰まっていない状態で火をつけてからある程度おいて、0.6kpa前後、少しだけ詰まった状態で0.5 kpa切るくらいで温度平衡っぽく落ち着いてきます。 簡易的に計算上0.5kpaとして扱って、この時点で大体29%くらいの火力が発生しています。

そこから100g煎るのに、仮に1.0kpa追加で1.5kpa分のカロリーが必要とした場合、すでに73%のカロリーを使っています。排気の分を差し引いて生豆100gあたり44%のカロリーを使っているとしたら、最大焙煎量は200g未満、170〜180gくらいになってしまいます。

実際には豆の量が増えると豆に触れずに排気される分がなくなるので、200gは余裕でいけるわけです。

(100gだと 火力は1,0-1.2kpaでも十分という意見もあるでしょうが これは一種の思考実験ということでご了承願います)ここから類推されるのは、 ある焙煎量を超えた場合、意図的に排気を調整しなくてはならなくなる可能性が出てくるということです。その敷居はここの100gでのベースの火力が1.0kpaとした場合で、計算上250gでぎりぎりですが、 仮にベースの火力が1.2kpaとするならすでに200gから影響していることになります。

そのまた逆にある量以下、たとえば150gもしくはそれを大きく下回ると、ほぼ火力だけですべてをコントロールできる余地ができる可能性がある。むしろ、排気を積極的にコントロールしようとしても、豆に触れる熱風の温度が変動して、伝わるカロリーにはそれなりに影響するものの、そもそも豆に直接触れる熱風の割合そのものが減るので効果は限定的になってしまって操作しても焙煎の再現性を下げるだけで、焙煎量が減れば減るほど排気操作は無意味に近くなるでしょう。

さて、仮に100gで 1,5kpaまでの火力を使いたい焙煎を250gで実行しようとすると、火力が足りない分、排気は最小限にしなくてはなりません。100gで44% 200gで88%、250gで100%とやってゆくと、250gでは排気で無駄にする熱をゼロにしなくてはならないことになります。

実際には排気がないとドラム内に熱風をうまく送り込むことはできないのでこれは無理です。ということで、100gで 1,5kpaかけるのと同じ思い切った焙煎は250gでは原則無理なのです。

釜の温まり方や焙煎量が変わると焙煎機は全く別の機械のように振る舞うので実際にはこの計算通りにいくとは必ずしも限りませんが、おおよその概要はそんなところです。

ここで思考実験した意味は、実は発生するカロリーの問題というより、火力と排気の関係を確かめた程度の意味しかないかもしれません。ひとことでいえば150gあたりを境に排気をどの程度コントロールすべきか考え方をきりかえなくてはならないということです。

今回、 考えられる最大に近い火力として100gで1.5kpaの火力をベースとして計算を始めてみましたが、実際の焙煎では100gで本当にそこまでの火力が必要かと言われれば排気操作の具合や時間にもよりますが、結構微妙なところではあります。

実際やってみると、かなりの火力を受け止められる豆でも、250gで 2.0kpa位かけると、2分くらいの短時間でもちょっと無理を感じます。

せいぜい 1,6kpaぐらいまでがほとんどの場合無難で多少焙煎時間が伸びてもよしとしないといけない。排気を上げて頑張っても1,8から2.2kpa位まで上げてしまうと、ごく短時間に収めたとしても、なんだか、ちょっときついなあと。焙煎量が減って、150gくらいの焙煎の場合でも、せいぜい0.8〜1.6kpaの範囲の火力がかけられれば十分な感じです(この範囲は豆に伝わる温度の問題なので実は100gでも大きく変わりません)。排気やら豆の種類によってある程度幅はありますが、美味しいコーヒーができあがる有効な範囲というのはある程度狭くなります。

2.8kpaは、十分に余裕がある。実際に調整器によっては2.5 kpaでないこともありますが、そこまでは必要ないほど十分な火力です

端的にいってしまえば、 2.0kpa超えるような火力は焙煎に最適な温度範囲を超過してしまうのがほぼ確実であまり実用性がないといえるかもしれません。プロパンの場合、1.6kpaで全開の75%。2.0kpaでは84%の火力が発生していますので、数字の差で思うほど火力は落ちていないのです。ここでの前提条件は十分に釜が温まっている場合です。ちなみに予熱が不十分だからと火力を上げるのはほとんどの場合、無意味か逆効果です。その意味では焙煎は予熱を始めた瞬間から始まっているといっていいと思います。

もっとも足りないよりはぜんぜんいいですよ!(プロパンでの圧力になります。都市ガスだと 2,2kpa 辺りが最大でプロパンの2.8kpaと同等です。)

※半熱風の場合、熱効率が10%以上最大25%未満程度落ちる傾向にあるかと思いますので、全開でちょうどいいといった状況に陥る可能性もないとは言い切れません。

 

ディスカバリーでの焙煎で分かったこと

最近 ディスカバリーを点検に出して復活しまして、浅煎りなら、10バッチごとに排気フィルタを掃除するメンテで全く問題なく焙煎可能なことがわかりました。理想を言えば、20バッチごと位にダンパーの出口あたりから全体を分解してあげた方がよさそうですが、分かっていれば、少しダンパーを開け目にして対応するというのも、あり得ない話ではないので、もう少し不精しても焙煎はなんとかできますかねえ、でも…。という感覚です。

本当にやっとです。これまでの使い難く感じた部分の原因は不明です。点検で帰ってきた後もいろいろ試行錯誤していたのですが、結局フロントパネルの下のエリマキトカゲのエラみたいな部分を外して焙煎すると全ての問題が解決することがわかり、赤ちゃんの指でも締められるくらいの緩いトルクで取り付け直すと、うまく行くようになりました。実際、放っておいても緩むことなく自然にそのまま固く閉まってゆくみたいなのです。

10gから250gまで様々な焙煎量と排気セッティングで焙煎してみて分かったこと。

すべての組み合わせを全部試したとはとても言えないですけれど。

この焙煎機のベストの焙煎量というのは決められるようで決められない

たとえば、3キロで最大焙煎量に近いところでゆっくり焙煎した感じをシュミレートしたいなら、200g以上入れたいところ。むしろ250gくらいがいい。少なくともその方が焙煎しやすいのです。ヒット率が上がるといってもいいです。単純に3キロの十分の一程度の焙煎量を基準に操作した方がわかりやすい。

対して、いわゆるスペシャルティで評価されるような焙煎は、少し焙煎量を落として方がやりやすい。200gでできないとまではいえないけれど、少しだけ不自由に感じるかもしれません。180gでも175gでも、少なめの方が自由度が高く、思い切ったことをするには多くても150g近いところまで落とした方がいい。(この辺りはちょうど銀杏用の手網等でもでもストレスなく煎りやすい量かもしれません)

うまく加減ができれば、仕上がり自体は100g近い方がむしろいいかもしれないくらい。ただし、少しブレは大きくなるかもしれないし、豆温度の数値をさらに脳内補正した方が良くなるかもしれません。仕上がりで100g切るというのもどうか、というと125gもあり。(じゃあいっそ、150gでしょっと、なりがち)

豆温度の誤差を気にせず、キリのいい数字にこだわらず、ブレが拡大するかもしれないところを目をつぶれば、むしろ60gとか80gくらいまで思い切って焙煎量を落とした方が、いわゆる攻めた焙煎はしやすい。(焙煎量で言えば、フレーバーコーヒーのミルク缶焙煎機のライバルです。)

ぎりぎり豆温度の数値がある程度は当てになるところですし、排気やテストスプーンで判断もできるので、むしろ趣味の焙煎やテストにはこの方が好都合だと思います。

イカワに対抗しようと思ったら、60g!といったら、焙煎量は同じになってしまいますね。失敗してもポップコーンメーカーには負けないし、汚れませんよ。(当たり前)

30gくらいになると、もう、ほとんどカンが頼りになりますけれど、慣れれば仕上がり自体は100gぐらいでいったものと遜色ないように煎ることはできそうです。というかたまたまかもしれませんけど、一発でできました。(訓練をしてまでわざわざやる意味あるかどうかは微妙です)

排気の匂いやテストスプーンが大きな焙煎機よりも頼りになるので、むしろやりやすい。

そして、10gでも、まあなんとかなりましたよ。ただここまでくるとテストスプーンもあまり意味がないし、焙煎をコントロールするのは至難の技です。

焙煎機を操ってどうこうするというより、かなりのところ成り行き任せにするしかありません

でも、こう、貴重な豆を本焙煎の前にちょっとテストしてみるとか、最後の焙煎の締めに窯を冷やす前に入れてちょっと回してみるというのはあり得なくもないし、ある意味手網などより楽です。

特に直火のせいか焙煎量を減らせば減らすほど、熱風式に近い構成の焙煎機での仕上がりに近づき、最新のプロバットやギーセンで焙煎したといっても通用しそうな感じにもっていこうと思えば、ある程度器用な方ならそんなに苦労しないかもしれません。

ですからサンプルロースターとして利用される場合とかですと、メインに使っている焙煎機での豆温度の表示等とブレが少ないとかギャップが少なく感じるところをおおよそ100〜250gぐらいの範囲で固定して使えばいいし。

豆の性質や品質を確かめる目的であったり、趣味であればもっと少なめの量でたくさん試してみるのもいいし、再現性にこだわらず、ディスカバリーらしい焙煎しようと思うなら、〜100gぐらいが面白いかもというところでした。

 

12粒の豆を割ってみました

少し浅めの焙煎です。左は見た目で外したもの。右はOKとしたもの。

こちらは蛍光灯モードに切り替えたので全体の色のバランスはとれているように見えますが、かえって細部はわかりにくいかも。伝家の宝刀被写界深度合成がうまく行っていないようで、何枚とっても不発です。綺麗に割れた豆は左右2つとも並べてありますから、数は増えています。焙煎度は今の段階で表面の色からはほとんど深めのシティ位に見えていますが、焙煎直後から結構微妙に変化し、数日程度は別のバッチと見間違えるそうになるくらい変化してやがて落ち着いてゆきます。

深めのハイないしシティくらいの焙煎度になります

こちらも豆の表面だけ見れば十分にシティ、それも光の具合では十分フルシティにみえるくらいのかなり深めですが、粉だとそこまでにはみえません。

で、割ってみるとこんな感じです。一部の立派な豆ほど2つにきれいに割るのが難しく、内側が抜けてしまいますので、2枚目の写真で使っている豆はどちらかというと見た目の乾燥度合いが未熟豆に近いものの割合が大きくなっています。こうしてみると爆ぜ方も豆一つ一つによってさまざまなのがわかります。またもともと見た目の乾燥度合いが未熟豆に近いものは、もう少し焙煎が進んでもあるところまでは、いつまでたっても表面は茶色いままにみえますが、それは表面だけでなく、内部からしてそうなのがわかります。実際にこうしてみると、味わいのバランスに問題なければ外す必要がない豆である可能性が高いことが確認できます。※ 結構いわゆるセンターカット部分が膨らんだように見える豆が多いのがこのバッチの特徴で、その点で本来これくらい以上の焙煎度まで行きたいケースとしては急ぎ過ぎたというか、もっとゆっくり行くべきだったとも言えます。

これは小倉で受け入れられる範囲でどこまで浅く煎れるかと思って挑戦したもののうち、上が標準バーナーで煎りどめがおおよそ当初の狙い通りにいったものと、下が、バーナーを増強した割には思ったより焙煎時間が伸びてしまって、豆の特徴が引っ込むところまで炒ってしまったもので、本来のこの豆のベストよりも、少し深すぎるところまで煎ったもののサンプルです。いずれも2.5キロでの焙煎でした。

上の焙煎はちょっと淡白すぎて、もう少し捻りなりがあってもいいと思うできですが、反面長く楽しめそうな感じではあります。焙煎時間は13分台でしたが、バーナー増強などはせず、単純に焙煎量を1.5キロ以下1.125キロに落とすだけで自動的に改善されるはずです。

下の写真のバッチはもっと早めに下ろしたら、上の写真のようにいったかというとそうでもなく、おそらく1ハゼ前の早い段階でカロリーをかけすぎているわけです。この段階まで煎りたかったらむしろ標準バーナーで16〜18分かけるくらいの方がうまくまとまった可能性が高いです。その場合、もともとはっきりしないこの豆の個性はさらに後退してしまうリスクもあります。少なくとも高級スペシャリティっぽくはならない。それでもさらに甘みが増すなど飲みやすく感じられて商品としての価値は高まる可能性があります。本来この豆に対してちょっともったいないかもしれない焙煎になります。

あまり圧縮していないのもありますので、今回は特に二枚目は500%以上に拡大しても見れると思います

2000万画素あると解像度については、十分なようです。

色についてはどうか。一枚目はカメラのホワイトバランス調整が思ったほどうまく作用していません。また切り替えてWBオートで撮った二枚目については照明に使った蛍光灯が緑被りしていたのでウィンドウズのフォトで簡単で修正できる範囲で少しだけ修正してみましたが、内部の細かい色の変化が見れませんし、まだまだ実物の色合いより黒めにつぶれて見える部分が多く、焙煎の参考にするには足りません。高演色性のLEDとどっちがいいか微妙なところですが、今でも100%のハロゲンが最有力でしょう。撮影時により精密に色温度の設定ができればカラーバランスが整って、もうちょっとみかけはきれいになるはずですが、もともとセンサが受け取っている情報は届いている光がベースなので細部の色あいの変化やグラデーションを再現するにはやはり照明がカギになります。

※このような豆は立派に大きく育ったものでも、手で持つとサイズの割にやけに軽く感じることが多く、単に乾燥の具合で乾いているだけでなく、実際に密度が低いか、別の品種が混ざっているのではないかと疑うことが多かったのですけれど、本来なら、別の豆として適切に扱えばそれなりの成果が得られるかも知れないものです。(単体で飲んでもそっけないか美味しくないので本当は生豆段階から外して別扱いできればいいのですけれどなかなか難しい)

少なくとも、一律に排除して廃棄するほどでもなく、上手に活かせばむしろ全体の味わいを向上させる可能性もなきにしもあらずといったところです。ただし、焙煎で足並みをそろえようとすると、全体が単調になってしまいやすい、その辺りの匙加減は最重要です。

ウォッシュトの仕上がりでこれだと、ある程度は外すしかないと個人的には思います。

独立排気後の1ハゼの温度

これまであまりなかったのですけれど、独立排気にしてファンの設定を変え、なおかつドラム回転数を上げると、条件によっては一ハゼが180度を切るようになり。175度あたりからハゼ始めるようになりました。

これはもちろん、どちらかといえば、いい傾向です。(はぜの温度が10度も変わればもう別の焙煎機みたいなものですけれど、それでもドラムの設計などできまる基本的な特性は最後まで残るものなのですねえ。いろいろ感慨深いです)

たとえば、同じように爆ぜる穀物でいうと、身近なものでとうもろこしがありますが、ポップコーンメーカーについているバイメタル式の温度スイッチは165度当たりに設定されていて、実際、豆の量を調整すればちゃんとコーヒーも爆ぜてくれます。(165の温度スイッチはこの温度を25度位超えてからOFFになるので、少し物足りないミディアム位にしかなりませんが一応コーヒーっぽくはなります。)

同じように本格的な熱風式の焙煎機で豆の実際の温度に近い数値を出せる位置にセンサがあるものですと、160度前後とか160度台の前半くらいでハゼをむかえるものがけっこうあると思います。

そもそも一般的にほとんどの食品の調理温度は160〜180度位が適温範囲でしょう。

ケーキやほとんどのお菓子も天ぷらもこれくらいの温度です。分厚い生地の層の奥まで熱を通す必要のある食パンやライムギパンでも温度設定は230度位ですから、内部はやはり180度行くか行かないくらいではないでしょうか。

 コーヒー豆もある程度水分が抜けてしまうと、コルクか乾燥したスポンジのように断熱材のようになってしまうかもしれませんが、サイズも数ミリ程度です。爆ぜた後はセンターカットの裏の空洞にも火が入りやすくなり、さらに発熱反応が加わるので、高温は不要というより、逆効果になる可能性があります。もともとあれだけ水分を含んでいる生地が触れる温度が仮に230度前後の温度であったとしても、食パンの耳は少々焦げ臭く感じることもあるかと思いますから、ハゼの後半で十分に乾燥して発熱反応が始まっている条件ならば、コーヒーの場合は、より低い温度に保たれていなくてはならないはずなのです。

内部の複雑な無数の反応を考えるとキリがないので、細かい理屈は置いておいて、普通にコーヒーらしくなってもらってごく普通に楽しめるものになるにはそんなに高い温度はいらないはずです。素材の良さをすなおに味わおうとするなら尚更。

もし、ある焙煎機で一ハゼの開始温度が200度を示すなら、それはかなりの部分豆の周辺の空気の温度を測っているだけで実際の豆の体験している温度とかけ離れた数値を見ている可能性が高い。たとえばフジの焙煎機のセンサの位置だと、うまく行っている時は大体185度かそれを少し超えるくらいの温度を示している時が多いように思います。190度台後半とかなってしまっているとしたら、どこか掃除ができていないとか、詰まったりしているとか、何かのイレギュラーな状況が起きている可能性が高いのです。焙煎のスタイルにもよるとは思いますが、よほど極端なことを求めない限りは。

もちろん、一般の調理においてもわざわざガスバーナーで炙って調理したり、おこげを楽しんだり、高めの温度で焦げ目をつけて肉を香ばしくさせたりといった時には200度どころでは収まらない温度になっているのは確実です。そういう調理の現場ではおそらく材料の表面温度は230度どころか、250度くらいは平気で行っているでしょう。

でも、それはコーヒーで言えば、2ハゼ以降の世界ですね。

いってみれば、おこげを楽しんだりする文化と、深煎りを楽しむ文化というのは、単純に温度という切り口で見ても、共通性があるように思います。

 

グロテスクかもしれませんけど、割る前は普通の豆でした

お豆のCTを目指す

被写界深度合成を駆使してもこれくらいの範囲しか見渡せません。JPGEの圧縮率が最大なのとピクセル数も落としているのもありますが、一般のカメラとレンズだとこれくらいが限界です。豆全体を見渡すように撮影しつつ細部を見るにはスマホのカメラと組み合わせたほうが有利かもしれません。今回は蛍光灯の専用照明を使ってみたのですけれど、一発で割ってしまいました。色についてはハロゲンの方が有利らしいことがはっきりしました。

使用しているモニタがDELLだとレッツノートから出力させた方がより実物に近い感じに表示されました。カメラ背面のモニタだとさらに綺麗です。同じようなレンズを使っても光学ファインダを使用している一眼レフだと、もっともっとすごいのですけれど、画像として保存すると、ぜんぜん再現されません。

気になる方は200~500%ぐらいまで拡大してみられると顕微鏡等で実際覗いた感覚に近づいてより見えやすくなると思います。

実は実際のこの撮影条件の背景はなんとピンクだったのですが、このように見えているのは、まだまだ正確に色を再現できる条件が整っていないということです。

背景が白っぽいと露出の補正が難しい。色がつくと色温度に影響してしまう。黒だとそもそも何も見えなくなってしまう。ということでやはり適度なグレーを背景にするのがベストに近いかも知れません。

晩春の雷雨ひょうあられ

本日3キロを動かしていましたら、突然雷がなって雨が降ってきたかと思ったら、しばらくしてあられかひょうかという氷の塊があたり一面に散らばっている状態に。

薄い屋根のトタンに跳ね返ってひどい音で何もわからず、深めのシティくらいで止めるつもりのバッチは気づいたら、フレンチからイタリアン手前くらいまで行ってしまっていました。

豆は最後のグアテマラナチュラルだったのですが、なぜか豆温度が170度こえたくらいから、小さくぱちぱちいっていて、通常ですとはぜるような段階の豆の色にも見えないし、温度も低いので変だなーと思っていたら、通常の1ハゼの段階から爆竹状態。水蒸気の抜け方も独特でとにかくびっくりしました。

それと、結局標準のバーナーに戻しているのですが、なぜか今の段階で1.5キロのモカに対してなんとか火力不足にならずに終えることができました。

ただ、せっかくの記録はまたまた露と消えました。

最近まで記録用に使っていたタブレットPCですが、BIOSアップデート完了した後、どうも調子がおかしく、特にArtisanの動作が考えられないくらいスローになって実用にならないので、急遽レッツノートに移行したのですが、こちらも、もともと電源に問題があるものを知っていて手に入れたものですけれど、スリープ後に目覚めが悪く、すべてのファイルを失う状態でして、しばらく放置するとすべてのファイルが消えておりました。ということは、本日のベストバッチの可能性70%くらいですねえ。

スリープ時間をちょっと変えたくらいではどうにもならず、こちらはドライバ類とBIOSをアップデートして改善するかみているところです。

しかし、こんなことばかりやっておりまして、肝心のばいぜんにかける時間がけずられてしまってます。

ここまで雷雨が激しいと湿度はそうでもないのですけれど、ちょっと落ち着いてばいぜんするわけにもいかず、困ったものです。

昼間に写真を撮っておこうと思っていたのですが、急遽オーナーに声をかけられて前の看板の撤去をしたり今日はといろいろありまして、少々疲れましたが、昨日ばいぜんして、外したと思っていたマンデリンがこのクロップでベストの結果だったので少し報われた気がしました。もう、本当に最後の1バッチ分でした。

たっち③!!

いまさらスタイラスペンでタッチ!

おまけのようについてきたスタイラスペンが生きていたので充電しながら使ってみました。手の方が早いです。

写真はRORを自分の好きなようにコントロールできるかテストしている状態です。

はっきりいいまして、こんなカーブ自分の3キロではどうやっても無理ですし、このように焙煎するとうまくいくわけでも何でもありません。

エルサルバドルの綴りはもうほんとに適当です。

 

照明がカギです

同じような画像ですけど、少しマシなのが出てきました。

わかりにくいですけど、手持ちならでわのブレはこっちの方がだいぶ少ないのです。

先回アップしたのと同じ豆を同じ日に同じ機材で撮ったもので光の条件が違うとこれだけ違って見えてしまいます。今回は少しトリミングしているので、見かけの倍率はアップして見えますが、その割にボケて見えないのは手振れが抑えられているからです。

なにしろ、シャッタースピードは1/5秒まで持っていければいい方という条件でこれなんて1秒だったかもなのです。でも、もう少し照明がしっかりしていないと細部はみれないですね。それと照明の条件をなるべくそろえる必要があります。

さらには画像をアップするときに圧縮されてしまうのも計算にいれておかないといけません。

同じような条件でiphoneのカメラだとほとんど真っ黒になってしまって、わからなくなってしまいやすい。そういうときは環境をそれなりに整えてやらないといけなくなります。かえっておおがかりになりかねないのです。

一眼のカメラの後ろのモニタだとかなり細かいところの色合いまで見えているし、自宅の元高級3桁万円クラスのモニタ上ではまずまずなのですけれど、外部モニタ代わりに試しにテレビに映してみたら、もうまるきりみれません。ちょっと条件が変わると随分わかりにくくなるものですねえ。まだまだ試行錯誤が必要なようで。

実は撮ったものを見るだけなら、Retinaでほぼ十分。

ちょっと前のiPhoneでもWindowsマシンに実用上の解像度と色の再現性でRetinaクラスと遜色ないモニタを組み合わせたより色も細部も詳細に見れますから、画像の確認だけなら、むしろIPhoneのほうがいいくらい。このあたりの手軽さはさすが。

結果を共有するには iOSベースで十分です。MacOSにプロ向けのモニタを組み合わせれば最強で編集した結果を確認するときはむしろそれくらいでないと逆に判断に困るときもあるかもしれません。

が、お互いに見比べて参考にする程度ならそこまでは要らないようです。

パソコンの画面で500%とか拡大すると流石におきくてみやすいので、それはそれでメリットはあるのですが、元々の画像の画質をこえられるわけではありませんから。

たっち②!!

R103でもたっち!!

こういうふうに下げた方が立って操作するにはやりやすいことがわかりました。

いずれはタッチした数字に対応したパラメータがインバータに送られてそのまま設定が変更されるようにしたいと思っていますが、いつになることやら。

よくをいえばガス圧も電磁弁で制御して、そのまま反映されればいうことないのですけれど、結構部品として入手するのは自分の立場だと難しいそうですし、そこまで手間とコストをかける価値があるかといえば今の時点では微妙なところです。