The Coffee Roaster House

just around five pounds retreat

バターコーヒーに初挑戦!?

バターコーヒーなるものを嗜む方がいらっしゃるということは前からちらほら聞いてはおりましたけど、自分でやってみようと思ったことは一回もなく。そもそもバターをつけたトーストを食べた後にコーヒーを流し込めばなんちゃってバターコーヒーの風味がしてもおかしくない、そういう、なんでもないこと、という程度の認識でしかありませんでした。

しかし今回、バターでギーを作って、コーヒーフィルターで濾した後の後片付けをしようと思ってお湯を注ごうとした代わりに、コーヒーを注げば手間がない、ということで、そのバターまみれのフィルターごと使ってコーヒーを抽出してみました。

これ、正真正銘、最高級に本格的なバターコーヒーなのかもしれません。

液面にたくさんバター由来の油が浮いてくるんですけど、それは気にせず飲んでみると、ああなるほど、浅煎りのシングルオリジンのコーヒーの銘柄にこだわるような飲み方にはあまり向かないとは思いますけど、ペーパーで漉し取られる油分を補うといった以上にバターの風味がこーなんというか、コーヒーの雑味感や傷をうまくカバーしてくれて、面白いと言えば面白い。

一年半以上前に焙煎して、長期保存テストで包装した分を開けて試してみると、とくに、こういう入れ方してよかったと思います。いっぱいで物足りなくて、その後フィルタを交換した後に入れるコーヒーも全体的にまろやかに感じます。しっかり洗ってバター分を洗い落とそう、なんていう気分にならないんですよね。ほんのわずか入っているだけでも断然違いが出ます。

なんでしょうかこれ。

一つの楽しみ方としてはこういう感じもいいですね。生クリームとはまた違って。

使ったバターは国産だったので、どんなにギーを作るために加熱してあっても、ミルク感が過剰で邪魔をしています。自分より年配の父くらいの世代には、いわゆる、乳臭さ、という感じで敬遠されてきたミルク臭さ。穀物をたくさん食べさせた乳牛から搾った牛乳からつ作られた乳製品特有の匂いです。

こういうバターの使い方に、NZ産が好まれるわけがやっとわかったような気がします。NZ産はほぼグラスフェッドですからね。