The Coffee Roaster House

just around five pounds retreat

バターでギーを作る Artisan for Cooking番外編

火力の記録は隣のバーナーで別のことをしていたのでかなりはちゃめちゃです。

途中から、バターの塊に温度プローブを突き刺しているので、それでボトムが記録されています。DRYENDの手前でほぼ完全にバターが溶けて液体になっています。

火力は基本、0.3−0.2kpa位で推移しています。最後は0.15kpa位まで絞っても温度が上昇している状態になっていまして、この辺りはみりんの煮切りと同じ傾向です。バターの油分以外の水分その他の成分が抜け切ると、温度は急上昇してゆきます。このように温度がみれると、基本火にかけてちょっとかき混ぜるくらいで失敗しないで済むので楽ちんです。

持て余し気味のバターを初めて、ギーにしてみました。

本来のギーは多分インドとかだと、山羊の原乳とかから何やら加工して作るんだろうと思いますけど、バターからだと簡単でした。温度は100度から始めて、自然に120度になるのを待つだけです。

あとはコーヒーのフィルタで濾して完成。途中でバターの温度が下がって落ちにくくなりますので、全体を温めておいて、ギー化したバターも今回みたいに80度台まで待たなくて、120度のままでもいいので、すぐに降ろしてフィルタに通してあげるともっと早いと思います。

今回、途中で落ちるのが止まりかけたので、電子レンジの解凍モードでゆっくり再加熱してみました。様子を見ながら間欠的に数分間。

後は放っておくだけで、意外に手間要らず。もっと早くやってみればよかった。

わざわざギーを取り寄せるのも、毎回少量作るのも大変なのでセールのバターをストックしておいてまとめて作るようにすればよかったと今更ながら思いましたけど、とりあえず、簡単なので、またもう一度や2度くらい、やってみもいいかという感じです。

とにかく、ある一定以上の納得できる品質のオリーブオイルとかとんでもない価格になってきつつあるので、今は少量でも使いたくない。かといって、安いのはサラダ油にプラスチックを混ぜたような変な感じがするものが多い。仕方なく、代わりに他の油脂を使う料理方法にシフトしているので、今回はギーで色々試してみようと思います。

原料のバターも決して安くはないんですけど。かわりにマーガリンと思っても、トースト以外は自分の場合代用が難しい。ちょっと体が受け付けない感じ。もう、サラダ油の方が全然いいですよ。

で、肝心のトーストそのものも下手すると数ヶ月から数年に一回くらいしか口にしないものですからマーガリンは出番がなくて、いつも買うと冷凍庫の肥やしになっています。