The Coffee Roaster House

just around five pounds retreat

油が馴染みにくかった鉄フライパンの謎解ける!?② ーあ焦がれ、いや、焦がれないはずの窒化鉄へ?

購入直後から、どうにも使いにくかったフライパン。コーヒー豆の油の力を借りて、なんとか黒い皮膜を作ってみましたが、どうしてもハンドルが付く側を中心にサイドの方に皮膜が載りません。

いまだにほとんど鉄の地金が見えている感じ。どうも条件によっては300度前後まで一時的に熱しないとうまくいかないのかも。ハンドルとの接続部分がオリジナルよりもいっけん、頑丈でしっかりした作りになっているのが響いて、どうしてもこの部分がちょうど良い温度帯にならなくて苦労しました。

ここの部分だけハンドバーナーで炙ったりすると、今度は温度が高すぎてダメ。

ひょっとしたらですが、条件によっては250度を超えて200度台後半以上の温度をある程度の時間維持する必要がありそうです※。先に油が干上がったり、炭化して完全に煤けてしまうとこれまたまずい。ギリギリのところである程度の時間踏ん張ってくれないとうまくいかないようです。

これがなかなかの難問、色々やっていて、バーナーの火力を1.1kpa位に維持しつつ、少しフライパンをコンロから浮かして、調整しながら、あとは温度センサの値を無視して、煙の上がり具合とか鍋の色などで判断しつつ、時折、油分を刷毛で補充しながらなんとかコーティングしてみました。

こんなことするくらいなら、初めから窒化鉄の皮膜がついたタイプを購入したほうが断然いいですねえ。この黒皮が出来さえすれば差はなくなるという話もありますけど、最初にこけるとどうにもなりませんから。

それと、同じやるなら、断然、手間も省けるはずですので、やはり念を入れて、ヨウ素価の高いえごまとかアマニ油を用意して準備万端で油慣らししたいところです。
別にわざわざこのためだけに購入しなくても、魚の油は結構、同様にヨウ素価は高いようですので。イワシとか焼いた時に出る油を使えば一石二鳥。さすがにコーヒーの油よりは向いているでしょう。やってみてわかったこと。コーヒーの油は植物油の中でもどちらかというと酸化しにくい部類に入りそう。少なくとも普通のサラダ油よりは安定している。(ということは、この点では深煎りを躊躇する理由はないんですよね。)

今回、色々やっているうちに、プチ高級フライパンが買えるくらいの値段の温度プローブの接触がちとおかしくなり始めてしまって、早くも交換が必要になりそうです。

ううっ。

※後でいろいろやってみたところ、油にもよると思いますが、200度から250度くらいの温度帯でも数分程度安定して維持できればその方が良さそうです。つまり10分弱ぐらい焙煎すればちょうど良い?!かも。今回の場合は取手の部分が熱くなりすぎたりして柄の部分が焦げてしまう。火事の寸前になるのでなかなか難しい。
面倒でも、柄を一旦取り外して作業するのが正解でしょう)