The Coffee Roaster House

just around five pounds retreat

カカオの焙煎①

カカオの焙煎温度は一般には100度から145度位だそうです。

ちょっと幅を見ても95度から150度くらいでしょうか。

仮に中間として120度ぐらいの温度で勝負するわけですから、コーヒーの焙煎に使う温度の6−7割ぐらい、かける熱量にすれば半分以下。なんだかんだで三分の一位の火力に絞る必要が出てきます。これ、特にガスを使う焙煎機にとってはかなり厳しい条件になります。ガス圧でいえば、4分の1から9分の1以下に絞るということですから。

ただコーヒーとの共通点もありまして、ちゃんと熱をかけると膨らむし、ハゼます。

しっかり音を出してハゼるときの温度はおおよそ150度以上、どこまで正確に見れているかはっきりしないものの、煙を出すような条件でなければ推定180度以下。カカオは脂肪分が多く、中心部分までしっかり身があるので、熱が伝わりやすいことがあると思います。ちなみにポップコーンのはぜる温度も条件によりますけど、3キロの本体温度計の表示で165度くらい。

コーヒー豆の場合も中心部分の温度はかりに高くてもほぼ160度以下ではないかと思うので、おそらくこの辺りの穀物や豆(種)がはぜる温度の条件はそんなに隔たっていません。

ある程度はコーヒーの知見が活かせそうではあります。

ただ、豆自体が本当に大きいんですよね。そして一粒ずつ、齧ってみることもできます。

液体にしないと評価の対象になりにくいコーヒーと違って、カカオの場合は豆の状態のままでもそれなりに豆のフレーバーや、ちょこっと、チョコレートっぽさも感じられて、ある程度の仕上がりが予想できる。それが豆一つ単位でできる、これはでかい。

8gとかまとまった単位でしかなかなか評価が難しいコーヒーとは大違いなところです。

つまり、カカオの方が、コーヒーよりも焙煎中の評価はしやすく、小ロットの生産にも向いています。

bean to barが流行るわけですよね。