The Coffee Roaster House

just around five pounds retreat

生豆の品質と焙煎

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今の状態はだいたいこんな風です

(と、間違って改修前の写真をあげてますが、だいたいこんな感じでモニタしています。通称吸気はドラムの外で簡易的に測っているので、豆に当たる頃にはバックパネルの影響等で200度台の真ん中くらいまで低くなります)
今回取り寄せたテスト用の割安豆、といっても昔ながらの自家焙煎店ではいまだにメインを張っているごく普通のスタンダードな豆でして、一般的にはブレンドにも使われるし、一応、産地の政府やらが決めた等級では一等品の扱いを受けているものだったりしますが、実際、今回初めて取り寄せて自分の手で煎ってみると、テスト用としてもふさわしいといえないものも多くあります。うまく焙煎できれば、お徳用として、試験的に販売してみようかとも思っていたのですが。あまりに格差が大きくて、すべてではないものの、話になりません。

実は地元の準大手のスタンダードクラス(コモディティ)を謳う、その店での最低ラインの豆が以前の印象と比べて段違いによかったので、このクラスの豆でもうまく焙煎すれば同じようにいくのかな、と思って、同等と思われる生豆を少しばかり取り寄せて見たのですが、もう明らかに生豆の品質から違います。その準大手の豆はやはりスペシャリティの中でも中の下か下の上あたり、最低Qグレードなどと冠して売られているクラスと遜色のないのもののようで、どうりでクォリティが高いはずです。一説によると、コモディティの上の方はスペシャルティに匹敵するとか、ピンキリでいいときはいいけど、格差が激しいとも言いますので、今回たまたまという可能性もあるんですが、やはり規模が違うとこういうこともできるのかなーと思ってしまいました。

自分も、どんなに苦しくても、本当に最低線で、このクラスと同等以上の豆でないと、テスト用にも使いたくないと思いました。

なにせ、ちょっと試飲するのも辛いです。本当のピークのいい時とかですと、それなりに飲めるんですが、やはり少し外すと、なんだかです。

一方で、ミカフェートの例えば、プレミアクリュ。一部の豆は自分の立場ではほとんど入手困難なものですが、さすがに、このクラスですと、自分の求めているエッセンスは引き出しやすいようです。

今回は、正直、これ、ハンターズでいいでしょ?といいたくなるようなものでしたけど、先回のガテマラは、ちょっと別格で、これがグランクリュでなくて、プレミアなのかと思わせるところがありました。

こちらも今の自分の立場ですと、価格的にも、入手性に置いても、難しい豆でまったく同じことはできないのですけど、なんとか、できるところまで頑張ってやってゆきたいと思います。

ちなみに小倉の水との相性でいえば、幸い、ブレンド用豆の10倍以上平気でつけるような高価な豆のもつ特性よりも、もう少し、親しみのあるグレードが好まれやすいし、全体としてうまくまとまりやすいので、なんとかあつかえそうです。

あとはそこから、どれだけ、自分の求めるエッセンスを最大限引き出してゆくかです。