もう随分前から、こういうものがあることは知っていましたけど、出始めは高価な上に効果も半信半疑だったので使ってみようと思うことはありませんでした。
こういうものは首都圏の満員電車を我慢するためのアイテムだと思っていました。
しかし、豆によってはハゼの音はとてもわかりづらい。焙煎合宿でも、1ハゼの最初のタイミングに気がつくのに、人によって15秒から20秒くらいは差がありました。
特にナチュラルのブラジルなんて、どうにかすると1ハゼを通り過ぎて2ハゼになって気が付いたり、し兼ねません。 なぜか3回ハゼたような感覚になることもしばしばありますが。
実はこういった微妙な音を聞き逃さないようにというのもあって、静かな環境を望んでこの場所を選んだのですけど、実際には機械の騒音そのものでマスクされてしまいます。閉じられた環境では焙煎機の騒音の方が支配的になってしまいます。
この場所はほぼ全域に渡ってそこそこライブなので、要するに、ごとごとという機械の音も吸収されず、部屋の中をぐるぐる回っています。
機械が古いのもあって、この騒音で肝心のハゼのタイミングがわかりにくくて苦労します。
そこで、キャンセリングヘッドフォン。 完璧でした。
音楽は聞かないので、どうせ何も繋がなくていいので、有線タイプで十分(ワイヤレスにみえます)。スイッチを入れると、みごとに機械の騒音は消えてしまいます。
機械のどこかに挟まったのではないかというくらいの、ちょっとしたカチ、っとかぱちっとかいう感じの音がクリアに聞こえてきます。
さすがに、ちょっと圧迫感はありますが、耳障りな低音が消えてしまうのはありがたいです。
もっと早く気が付いていれば、わざわざ商売に不利な今のような場所を選ぶこともなかったかもしれないのですが、ちなみにBOSEはやはり優秀でした。