The Coffee Roaster House

just around five pounds retreat

昆布の出汁のタンザニア

先日のバッチを確認していました。

1)タンザニア 250gでの焙煎

原料の特徴、焙煎の仕方もあるかと思いましたけど、しっかりコンプの出汁感がしています。この辺りはもう少し違ったミルを使って抽出してみると、別のフレーバーに分離して感じられそうです。分厚い旨味成分みたいなものは感じます。今クロップ初めてに近いのですが、思い切った深煎りが良かったかもしれません。

ただ、この焙煎については豆の外観もそうなのですが、煎り過ぎ感ととれなくもありません。タンザニアらしい酸味は十分感じますが香りは弱い。このあたりは250gでの焙煎だとかなり厳しいかもしれません。もう少し短時間の焙煎で済ますには焙煎量を減らすのが一番の近道。実験とはいえ、ちょっともったいない焙煎スタイルでした。

2)フルーツバスケット 250gでの焙煎

焙煎後の香りは最高にいいのです。これは期待しました。ブラジルは火が入りやすいイメージがあり250gでもまずまずいけるのではと思いましたが、こちらは少し枯れた感じがでてしまいました。ブラジルでもスタンダードのナチュラルなら、ともかくこのあたりの豆はやはりもう少し少なく煎った方が良さそうです。

3)コロンビア ブーゲンビリア農園 250gでの焙煎

150gで煎った時とギャップも少ない。そして、シンプルな組み立てのわかりやすいコロンビアというか。市場での評価通りです。大量焙煎したデメリットはあまり感じませんが、これだと3キロで2,5kgいったものと比べてあまりメリットはありません。

4)カフェインレス グアテマラ 250gでの焙煎

250gでの焙煎のデメリットがもっとも感じにくく、今回試した中でももっとも印象の良いものです。以前のクロップで何バッチかしていてイメージが掴めていたのも大きいのですけれど、ピークに飲めばカフェインレスと気が付かない人も出そうなくらい、そこそこ珈琲らしさがあります。煎り上がりから香りもよく、生豆では精製の影響でムラがあるのに、煎り上がりでは結構綺麗でこの点でも印象は良い。本当に外すべき豆はカフェインレスへの加工の途中で自然に弾かれてしまうのかもしれません。

その他のロットは結構、目も当てられない感じのものもあり、250gだと、原料の粗が拡大されやすい印象を受けます。これをカバーするには、昭和のスタンダード焙煎するしかなさそう。焙煎直後に豆の発散する香りはすごくいいのですけれどね。やはりこういうことやるにはもっといい豆を使わなければと思いました。と同時に、ティスティングしている中で、もう珈琲やめようかと思うくらい、きつかったです。

準COEクラスの豆だけ扱えれば、こんなことはないんですけれどね。