The Coffee Roaster House

just around five pounds retreat

2022年最後の大改修(もしくは2023年の抱負) ④  輻射熱のコントロール

こちらは今のところ、実現に可能な部材が本当に手に入るか検討している段階なので来年に持ち越すのがほぼ確実ですが、小さなセラミック製の部品が入手可能であることがわかりましたので、ようやく感電しないで、特に焙煎の前半に赤外線ヒーターを使ってアシストできる仕組みが実現できる目処が経ちつつあります。

ただ、ヒーターを取り付ける一はスペースがあまりに小さくて、 0.5mm以下のスケールでピッタリ小さな穴を開けて取り付けていかないと組み立てられないので、試作するだけでも半年程度の時間がかかる可能性があり、今の所、年内の実現の可能性はほぼゼロです。

ドラムの中に直接赤外線を照射するので、熱効率はそれなりに高いはずですが、どうしてもほとんどの赤外線は豆に吸収されないで真っ黒なドラムの内面に吸収されてしまって、かえってドラムの過熱を加速するので、サブバーナーだけで十分に焙煎できる環境を作ってからでないと逆効果になってうまく機能しないというのもあり、計画自体は4年前位からしていたのですが、ようやく実現の可能性が見えてきました。

どうしても電気を通さない材料で固めないと感電してしまうのですが、一般に手に入る電気の素材の耐熱性能は180度以下ですから、かなりの困難を伴います。耐熱性は最低でも300度以上は確保しなくてはならないので、金属、ガラス、セラミック以外に選択肢はありません。

セラミックは絶縁性は十分高いものの、加工は困難ですし、特注するのもおおごとですので、二の足を踏んでいましたが、かなり小さなパーツとして売られているものでなんとか収められそうな目処が立ったので、後はコーヒーの油でショートしたりしないように工夫するだけとなりました。

火力的には1500Wから4000W位がせいぜいですので、これだけで焙煎を成立させるのはちょっと厳しいと思いますが、電気で制御できるのはパソコンと繋いでコントロールしたりするのは楽にできるので、自動化する第一歩としても悪くはありません。

この仕組みが成功すると、最近出てきた熱風式の焙煎機や炭火焙煎にも通じる輻射熱を応用した焙煎ができるのではないかと期待しています。