廃校を利用した文化施設の中にコーヒー店を開店するのは全国にあちこちあるんですね。ここ京都にもありました。
スペシャルティが四百円でたっぷり飲めます。
あまり期待していなかったのですけど、実は味は本格的。
熱風式ならではのしっかりした焙煎。この焙煎度でまったく芯残りせず、焙煎したて感を出しながらも、尖ったところがない。時折気になるローリング特有のくぐもった癖のようなものはほぼ感じられず、かといって、ギーセンのような上品だけどどことなく素っ気ないところもない。
焙煎から、さほど時間が経っていないはず、その割にはぼやっとしたところがない。それでも消去法で流行りのローリング?だとしたら、そうとう高度な焙煎かも、と思って聞いてみたところなんと、NOVOでした。
ああ、納得。NOVOの少量焙煎は、条件が整っていてさえいれば、ほとんどのロースター(焙煎機、焙煎者)をうち負かしてしまいかねない実力があることを渋谷のショールームで体験していましたが、私の未熟な味覚では判別できませんでした。
東京の水と空気の中だったとしても判別できたかどうかは怪しいです。まだまだ修行が足りません。
実際、自分が京都に住んでいて、サンプルロースターを購入するとしたら第一候補はNOVOになるところ。ただ残念ながら自分のコーヒーに求めるエッセンスについては、ローリング同様に残りにくいみたいなのです。
そうそう、渋谷での体験が、どこまで高度な抽出技術によるものなのか、それともNOVOの性能なのか確かめたいとおもっていましたが、これで果たせました。おそらく両方50;50です。