The Coffee Roaster House

just around five pounds retreat

新・温度センサ 豆温度計2

最近の焙煎機では焙煎中に豆にセンサーの先端が埋まる位置に細めの温度センサを設けるのが流行りです。loringなんて7kgが最小サイズですが、センサの直径は推定4.5ないし4.8mmm。フジの3キロより細い。その他のアメリカで定番の一キロ前後の焙煎機はさらに小径のセンサが使われているようです。

ちなみにフジの場合、ドラム内の温度をおおよそ平均して測ってみましょうという位置にありまして、昔付いていた排気温度計と大きくかけ離れた数値がでにくい範囲で収めつつ、なおかつ豆の力でセンサが曲がらないように太めの温度センサがついております。

これは少量焙煎時には豆に触れる機会が少なく、空気の温度を測っているようなものです。結果、最近はやりのスペシャルティの焙煎でのRORカーブとまったく違う曲線を描くようになってしまうとか。フジだけで情報交換したりしているうちはほとんど問題ないものの、他の焙煎機を触った後などなんだか昭和の古い時代にタイムスリップしたような感覚を覚えることも確かです。

で、追加の温度センサの筆頭は真の豆温度センサです。

蓋のところに穴を開けて装着するのが主流のやり方ですが、以前、使っていた小さな焙煎機で苦労した経験を生かして、のぞき窓の裏側に設置してみました。

この位置がベストであるかどうかはまだわかりませんが、バーナーの直上の方がいいような気がするのです。それと、あまり釜の深い位置で測ろうとしても意味がありません。フロントパネルの影響を回避できる範囲で前がいいと思います。豆は攪拌羽のちからで常に前側に押し付けられる方向の力を受けているからです。

いぜん、取り付けた時はセンサの周りに豆が滞留してムラの原因になったために撤去したのですが、今のところ、今回はうまく行っているようです。センサーがうまく豆の力を受け流しつつ、豆の波でサーフィンしているような条件に持ち込めたので、比較的細いシースのセンサで間に合わせることができました。

表示も安定していてとりあえずは役に立つ。これもどこかの本で見るような綺麗なカーブを描いてくれます。この状態で二キロ位入れるとボトムは80度位でも良さそうです。

懸念があるとすれば耐久性だけです。