The Coffee Roaster House

just around five pounds retreat

キッチンで地平線の果てからやってきた、おまめのことをおもう

実は自分の生まれ育った地域とは違いますが、同じ県内で比較的ポピュラーなB級グルメな品がありまして、その味が再現できるというスーパー向けの商品が目に入ったので、さっそく作ってみました。これ、どうしてファンになる人がいるのか、自分には皆目見当がつかなくて、ただでも食べたくないなあ、とかおごってもらっても、全然、うれしくないなあ、と思ってしまうくらいだったのですが、実際自分で作ってみると、いろいろな発見がありました。

たまたま冷蔵庫の中にずいぶん前に購入したキャベツがあって、それを使ってみたのですが、雪の中に埋もれたような保存状態とはさすがに差があり、かなり特有の味が。

いってみれば、特に南米地域のスタンダードグレードの豆を焙煎したときにほとんどつきものの、ある種の雑味にそっくりなんですよね※。この雑味を感じずに済むように上手に焙煎すればそれはそれで十分に喜ばれるものに仕上げられる可能性はあるんですが。

(それって、冷蔵技術が発達する前のフランス料理の世界では?)

オリジナルの具材のレシピも、うまくコストを抑えて、なおかつ一般のB級の同じジャンルの商品と差別化できるような工夫がしてあります。

なるほどねぇ、と思いました。しかし、わざわざ手間をかけて作るほどでもないなあと改めて思いつつ、かつて、仕事帰りにこのソバをおごってくれた知り合いのことを思い出したりしまして、その地域の方にとっては懐かしの味だったりするのかなあと思った次第です。

 ※リファーコンテナを使っていない安い(特に南米の)ワインの雑味とも通じる何かの風味です