Coffee Beans Kurochamame

for Dripbags, Coffeemakers and hand-brewing

秋の味覚のこんがりおまめ①

いよいよ秋も深まり、あったかいコーヒーが恋しい季節になってまいりました。

今のところ、くろちゃまめの商品はコーヒー色をした豆、と茶色と黒のお湯ということになっておりまして、まだまだこれがコーヒーでございと、上段に構えてお出しするようなものではありませんので、今日もシャッターを上げられるかというと難しそうです。

とはいえ、相変わらず細々と注文は入っておりまして、今日も一日焙煎を行う予定です。

ところで珈琲の味を決定する要素のうち、一番大切なものは何か、というと焙煎度をあげられる方は多いと思います。ある程度、コーヒーを自分でいれるようになった方だと、コーヒーには濃い、薄いとは違った、黒い豆と茶色い豆があることや、それぞれに味わいが異なることを発見されます。プロでも、まず焙煎度からお客さんの好みを見分けようとされる方が多いと思います。

ここで、浅煎り派と深煎り派のほとんど宗教戦争のような対立が、あったりなかったり。

一般的にあまり関心のない方は中深煎あたりをコーヒーらしいと感じるようですけれど、少し凝ってくると、ほとんどの人はどちらかの派に属するようになります。

ほとんどのスペシャリティは浅煎り志向です。そして、関東は酸味が残る浅煎り派が比較的多いように思います。大阪はどちらかというと深煎り。それも結構苦みがベースに感じられるスタイルがより受け入れられている様子。ちなみに九州は、地域によりけりでしょうけど、北九州に限って言えば、酸味や渋みを連想させる成分に嫌悪感を示される方が多く、かといって、苦みがいいというわけでもなく、あえていえば、甘みが強く感じられるようなものが評価が高いです(これは全国共通かもですが、コーヒーの複雑な味を楽しむには、この地域の水はちょっと硬度が高いことも影響しているのかもしれません。例えば苦みの裏に辛いようなテイストが絡むとこの地域の水は敏感に反応します)

ところで、くろちゃまめは、ほとんど、どの焙煎度でもOKです。シナモンくらいからなら、それなりに楽しめます。生豆は無理ですが。

濃さについては、あまり濃くてデミタスカップでちょこっとというのは苦手で、舌が飽和して味がわからなくなってしまいます。あまり薄くて、コーヒーといわれなくてはわからないものも、得意ではありませんで、ほとんど飲めません。
そのほかは、ミディアムからイタリアンまでいけますし、どれも飲みたくなる性質です。

浅煎り派、深煎り派、ほとんどお互いに相いれない感じはありますが、くろちゃまめ的には、それぞれが雑味とか自分の体に取り込みたくない成分を避けて、好ましい成分を取り入れようといるだけでどちらも同じことを言っているような気がすることがあります。

浅煎り派は深煎りだとコーヒーの大部分の成分が失われるといわれます。これはある一面、確かですが、浅煎りだと、中深煎り以降で生成されるかもしれない成分はないわけでその分何かが不足している感じがしないでもない。それと、あまり大きな声でいうと怒られそうですが、何らかの化学薬品の成分が残っているような気がして、産地によっては田舎育ちの自分にはどうしても飲みたくないなあと思ってしまうことが多い。

ひょっとしたら、田舎で浅煎りを拒む人が多いのは、自分と同じように、例えば、農薬みたいな成分が微量に残っているように感じて、浅煎りを敬遠しているんではないかと疑っています。

対照的に深煎り派は浅煎りだと、生焼けだといいますが、正直、浅煎り派の立場でいうと、深煎りは、灰やらなにやら発がん物質すれすれの成分が主体に思えて、もともとの生豆の成分はほとんど残っていないのだから、炭とかわらないのではないかということになります。つまり、浅煎り派はそういう深い煎りで発生する余計な味(例えば、灰というと語弊がありますが、言い換えれば無機質のミネラル分)を敬遠し、フレッシュな生豆の成分を求めているのだと思います。

(くろちゃまめてきにはコーヒーの中心的なエッセンスを安定的に長時間保持するには深煎りが最適だと思っておりまして、この点で深煎りを推したくなるのです。が)

どちらも、好ましくない味を避けて、自分の取り込みたい成分を求めている。だとしたら、どちらも正しい。どちらがよりふさわしいかはそれぞれの体質やら、地域の水や空気との関係、その他、多くの複合的な要因で決まるものです。

ということで、あたりまえですが、他人がおしつけたり、非難できるようなものではないということだけは言えるかと思います。

 注)おこげの成分に発がん性があるという話は、毎年お焦げだけで500kgぐらいを食べ続けて、ひょっとしたら、いつかはがんになるかも、というレベルでして、基本的に、炭であろうが何であろうが、人体にはほぼ無害といっていいのです。その点、深煎りは余分な成分をそぎ落とした究極のぜいたくといえるかもしれません。