The Coffee Roaster House

just around five pounds retreat

どうして、いま、ここ(北九州)にしようとしたのか① 当初の計画

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store front view

ドリップバッグ 研究といっても、まずは豆がないと何も始まりません。最初はとにかく、本格的な焙煎機を置ける場所を確保し、焙煎することが目的でした。

ただし、ごくちいさなものでも焙煎機を動かすと、当然、自分では飲みきれないくらいの量の豆ができることになります。

捨てるわけにもいかないので販売することを考えたのですけれど、まず、自分の住む地域の家賃の相場が意外と高く物件の数も少ないこと、何より、自分のいきつけの店も近くにあることなどから、自宅近くで何かするのは、ふさわしくないと思いました。

人口も少ないし、家賃の分を稼げるかどうかさえもわからないと思ったのです。

北九州だと、家賃の相場は自宅周辺とそう変わらないか少し安い物件もある上に、広いところも多く、たくさん選べたのです。

なにより、90万近い人口があるというのも魅力に思えました。

たとえば、人口90万のうち、コーヒーに関心のある人で豆や粉で買って自宅でいれようという人が子供も含めて、仮に100人に一人としたら、9000人の人が対象になります。もっとも都会にはたくさんのライバルも多いので、実際には埋もれてしまうリスクの方も大きいのですが、自分のコーヒーのスタイルが一部の層に受け入れられて、100人に一人がお客になってくれれば、90人のお客に来てもらえることになります。

豆でかっていただけれるか、ドリップバッグ か、それともコーヒーをいれて飲んでいただくかはとりあえず、横に置いて、平均週に1回、または月に1回以上来店してひと月当たり平均2000円の買い物等をしてくださる常連さんがもし、90人できれば、18万の売り上げが期待できることになります。

そうやって軌道にのるのには時間はかかるかもしれませんが、それだけもこの場所を維持できる費用はなんとか捻出できるし、空き時間を使って、徐々にネットでの販売を拡大するなりすれば、さらに安定した状況を作れるのではないかと思っていたのです。

ようするに自宅近くで始めるよりは、潜在的な可能性は高いと判断したわけです。

当初は、豆中心に販売して、味を覚えていただいたお客さんには、市内でもメール便でお送りするのをメインにして、わざわざ店まで来店していただかなくてもいいようにするつもりでした。

それで駐車場が2台分しかないという条件でもOKとしたのです。

当初、本当は営業許可をとってコーヒーをお出しするのは豆の販売の体制が十分に整ってからという予定でした

とはいえ、最終的にここに決めたのは、大家さんの人柄が大きかったと思います。コーヒーが嫌いな方だったりしたら、困るなあと思っていたのですが、そうでなかった。それと周りが静かで落ち着いて焙煎に集中できそうに思えたのです。ハゼは時折、本当に耳を澄ませないとわからないくらいで爆ぜる時もあるので、やはり騒々しい環境はふさわしくないと思ったのです。そういう場所は他にはなかなかなかったのでした