The Coffee Roaster House

just around five pounds retreat

父の疑問への解答

今、父の姿を思い浮かべると、元気だった頃、特に若い頃自分に向けていた険しい表情のイメージとは裏腹に、すこし朗らかな印象のいかにも春の日差しを浴びてくつろいでいるような表情で手をあげてさようならをしているような姿が浮かびます。

49日はまだですが、この世界に未練を残さず、いい世界に旅立てたなら、よかったなあと思います。

思い残すことが全くないとはとてもいえない人生だったはずなのですが、そして、ある種の名残惜しさがあるのは当然のこととはいえ、父は父なりに生き切ったという思いがあるのでしょう。

それと、ひょっとしたら、どうしても今回の人生で果たしたかった、その何かは掴めたのかもしれません。

実際のところどうだったか、今のところ確かめるすべはありませんが、それでも、いつも自分(私)のことを、つまらん、つまらん、と繰り返しディスっていた割には、幼い頃から、お前が父に教えちくれ、となんのことか検討もつかないのですが、父のたぶん、父自身もさだかでない疑問に応えることを、求めていた姿が思い出されます。

果たして、自分は父の疑問に、応えることができたのでしょうか。

そうであったなら、いいのですが。