The Coffee Roaster House

just around five pounds retreat

3キロ 復活の日 

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再び蘇るR103

一時は売却の話もありでレストアに励んだものの、一度戻してから、再度インバータ化し、またまた戻するといった一連の作業の最中にトラブル続出。

排気のファンブレード、ドラムモータその他が連鎖的に壊れてしまい、トドメは配電盤内部の重要部品がこれまた連鎖的に破損。まったく同じ部品はもう作っていませんし、修理不能といっていい状態に。

今回、配電盤部分を飛ばして、この場所の動力電源から配線してなんとか復帰することにしました。元が三相ですからこころなしか力強く感じます。

ここまですると、いっそ連続焙煎にしてしまえ、と思っていたのですが、当面は見送りに。配管周りをいろいろ特注する必要があり、そこまでするなら、やはり焙煎機そのものを入れ替えた方が現実的です。

今回、排気ファンのみ、完全にディスカバリーと同じ形式で別付けとして3相直結とし、当然のごとくインバータ制御に。以前の構成と比べて冷却時の風量は半分程度となってしまいましたので、通常の3キロと同等ですが、排気については、ダンパーに頼らず、柔軟に可変できるようになりました。15キロクラスの焙煎機の排気に使えてもおかしくないサイズですので、うまく調整すると騒音もなんとか許容範囲になりました。

今回はセンサー類の取り付け方法も見直しまして、豆温度、吸気温度、バックパネルに加えて、ダンパー部分の手前で排気温度等を測定してリアルタイムで表示できるようになります。

ドラムについては新しいモーターで反転まで対応した可変速制御をします。ただし、このモーターが少々問題で特注に近い条件で選んだものの、思ったより騒音が大きくて、どうしたものかと思っています。設定で回避できるといいんですが、さすがのパナソニックも海外生産で細かいクォリティは維持できていないでしょう。

その後、微調整をして、なんとかオリジナルと同等程度にまでできました。それでも音質がちょっと高音に偏ってしまったのと、やはり最新のフジのようにカバーがないので結構うるさく感じます。オリジナルはオリジナルで結構ゴトゴト感がありましたので、一長一短という感じです。

しかし久しぶりに写真に撮ってみると、やはり塗装したくなりますねえ。