The Coffee Roaster House

just around five pounds retreat

今回初めてみたトーマス③ Diedrich

写真を撮ろうとしたら、撤去されたあとだったので、残念ながら、焙煎機の写真はありません。

今回、会場に持ち込まれた個体は事故にあったということで、本調子でなかったようです。もともと2キロ窯で小ぶりな上に、火力、排気共に非力な印象があり、自分の所属したグループの中で評価は低かったのです。確かにそれでなくてもコンテスト向きのメリハリのある焙煎には向かない条件ですので無理はないです。

2日目の午後、たまたま機械が空いていたので、試しにブラジルを500g焼いてみました。

これ、(ダンパーが実質ONOFF程度の意味しかなくて残念だったほかは)今回触らせていただいた焙煎機の中でもっとも自分の思い通りに操作できましたし、使いやすく、なおかつ必要十分なデータログ機能があり、フリーソフトを使って、中点を自動的に認識してマーキングしてくれるなど、意外に多機能でもありました。

で、最初で最後のブラジルをこの焙煎機で煎ったのですが、グループ全体で提出する豆の準備で忙しく、きちんとカッピングできないままになっていました。(直後にカッピングした分は途中で片付けられてしまって確認できないままでした。)

その豆を昨日今日と仕事場で試しにドリップしてみました。

本日の結果、まさにピーチ。それも熟れ頃、とれたての大きな桃の皮を剥いた時の香りそっくりのフレーバーで、ちょっとびっくり。

いい豆と業務用の焙煎機を使うとこういう焙煎もできることを知りました。さすがCOE、事故ってもDiedriche。

昨日はいろいろなフレーバーがでてきてごちゃごちゃしていたものが、すこし湯温を加減したこともあってか整理されて、ぜんぜん珈琲らしくないけど、確かに、スペシャルな飲み物に変わっていました。

これ抽出次第ですけど、普通のコーヒーに飽きた方や紅茶派には受けるかも。

尻上がりによくなっている印象さえありますので、明日以降どうなるかちょっと楽しみ。

その後の経過 徐々に失速して香りは消えてしまいました。まあ、こればっかりは仕方がないかな。

実は、お豆を取り違えていました。先日最後評価したところ、バッチリ。エージレス の効果もあり、ほとんど劣化は感じられず。ほのかなももの香りが漂います。

ハイより浅い焙煎度でのコントロールと日持ちが課題でしたが、なんと、一発で解決、業務用の焙煎機さえあれば…。